みやじ の登城備忘録

2018.4月スタートの続日本100名城スタンプラリーをメインに活動をしています。お城の散策と同時に地元B級グルメも堪能します。


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出羽・清水城登城!最上川中流域における重要拠点の城~

出羽・清水城

所在地:〒996-0212 山形県最上郡大蔵村清水1742

城地種類平山城

築城年代:文明10年(1478)頃?。

築城者:清水氏。

歴代城主: 清水氏。

文化財史跡区分:県指定史跡。

外堀東側

山形県大蔵村にメジャーではないが、シンプルな縄張りに巨大な堀切がある平山城があるというので行ってきました。2023.5.4.登城。

清水城概要:

ここ清水城は、清水氏代々の居城であり、最上川中流域を抑える重要拠点として機能していたと考えられます。1614年(慶長19)、徳川方に付いていた最上家親により清水城は落城させられ、清水義親は自害させられます。その後1622年(元和8)に最上氏が改易になると清水城は廃城となりました。

城址専用駐車場

場所はGoogleマップで「清水城駐車場」と検索すれば出てきます。こちらの城址専用駐車場はアスファルト舗装で10台程度駐車する事ができます(さすが県指定史跡)。清水城の説明看板があったので見てみます↓

 

 

遺構がわりとしっかり残っているので、納得の県指定史跡ですね。

 

大手門跡

二の丸の南側にあるこちらの大手門跡、この両脇の土塁と堀が素晴らしくまるで近世城郭を彷彿とさせるほどの代物となっています。早速見てみましょう↓

 

 

凄いですね!堀の深さは4~5m位あるでしょうか?堀幅も10m以上ある感じです。そのまま反対側の西側も見てみましょう↓

 

西側も凄いですね。大手門跡から内部へと入っていきます↓

 

二の丸西側

それなりに広いですね、現在二の丸は東側と西側共に水田となっています。東側も見てみます↓

 

見事なまでに水田となっております。主郭よりもこちらの二の丸の方が広い造りとなっています。ここから更に北進し、巨大な二重堀切みたいになっている所まで進みます↓

 

内堀

二重堀切の1条目が何故内堀と表記されているのかというと、先ほどの二の丸南側にあった巨大な堀が外堀で、本丸側のこちらが内堀だからという事になります。

 

 

これが現在の内堀の様子です、だいぶ土砂で埋まっているようです。更に進んで本丸南の大堀切を見に行きます↓

大堀切西端

写真の右と左に、それぞれ道があるのが、お分かりになると思います。二の丸~本丸への移動はこちらから行います。本丸へ行く前にまず、この大堀切を堪能します↓

 

大堀切中央付近

こちらが大堀切の中央付近やや西側となります。明らかに堀内に土砂が堆積している感じです。さらに東側へと進みます↓

 

 

この巨大な堀切は東西に真っすぐではなく、やや弧を描きながら東へと落ちていく造りになっています。

 

 

こちらが、堀切の東側付近となります。どんどん進みます↓

 

 

堀切の東端部分がこちら↑。ここから折れを伴って東側へと竪堀のように下っていきます。(この写真では少し分かりにくいですね)これで大堀切の散策は終了、本丸へと進みます↓

 

本丸からみる大堀切

本丸側から見た大堀切となります。現在でこれですから、往時はさぞかし凄かったんだと思います。せっかくなので動画も撮影しておきました↓

 

大堀切動画


www.youtube.com

この大堀切は東端部分が凄い見応えがあるで、現地まで足を運んで自分の眼で確認してください。

 

本丸跡

ここ本丸は東西約60m、南北約90m、位の広さで東西は崖のようになっており、南側は大堀切、北側は高い切岸と段郭が3つ連なる造りとなっています。近くに説明看板があったので見てみます↓

 

ここはまさに、清水氏代々の居城だった事がうかがえます。

 

本丸からの眺望

最上川が良く見えますね。往時、この最上川を行き交う船が良く見えたと思います。ここから更に北進し、3つの段郭を見に行きます↓

 

本丸北側の切岸

ここの切岸が凄くて、高低差は8m以上あるでしょうか?角度も凄く、「ここ下りられるのか?」と、思ったほど。

 

Ⅲ郭西側の土塁

本丸の北側に位置するこちらの郭は、腰郭といったところでしょうか。その西側にはご覧のとおり、土塁で防御されているのが見てとれます。少し角度を変えて見てみます↓

 

 

高さは1.5m位でしょうか?切れ目なく、北側へと続いています。どんどんと進んでいきます↓

 

Ⅲ郭~Ⅳ郭間の段差

Ⅲ郭とⅣ郭の段差はご覧のとおり、それほどでもありません。防御のためというよりも削平で水平をとるための段差だったのかな?

 

Ⅳ郭西側の土塁

こちらのⅣ郭も西側だけに、このような土塁が巡らされており、Ⅴ郭までこの土塁が続いていきます。少し移動して別の場所からも見てみます↓

 

普段から人が入らないような場所なので、本丸から北側は藪っています。それでも何とか土塁の形状は分かる感じです。

 

Ⅳ郭北側

Ⅳ郭の北側から先はこんな感じで、熊笹が生い茂っていました。このまま突入してⅤ郭を見に行きます↓

 

Ⅴ郭を上から…。

Ⅳ郭~Ⅴ郭間の切岸は以外にも高低差があり、しかも熊笹が凄かったのでⅣ郭の上からⅤ郭を眺める事で良しとしました。これで清水城の散策は終了!来た道を戻り、次の城へと向かいました。

 

清水城ログ

時間:1時間22分、本丸までなら40分もあれば十分です。

距離:1.3km、南北に展開する城域ですが、広くないのでこんなもんです。

標高・比高:標高は90m、比高は40m。

 

広域

こうして見ると立地的には、最高な場所である事が見てとれます。河岸段丘の舌状台地の先端に築かれた、シンプルな縄張りだけども要害な城であることが分かります。最上川の監視にもうってつけですね。

出羽・清水城

見所ポイント外堀内堀土塁囲み土塁大堀切、切岸、段郭群、等

駐車場: 清水城専用駐車場:10台。(アスファルト舗装)

総評:現在の山形県大蔵村に位置し、標高90m(比高41m)の最上川西岸の舌状台地先端に築城された平山城。眼下に流れる最上川とそこを行きかう船を監視、管理するうえで最適な場所であると同時に、軍事的にも重要といえる場所に築城された清水城。シンプルな縄張りではあるが、豪快に造られた巨大な堀などで守られた要害堅固なその姿に、感動を抑える事ができませんでした。こんなにも見事な巨大な堀と土塁を見に、週末あたり訪れてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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