みやじ の登城備忘録

2018.4月スタートの続日本100名城スタンプラリーをメインに活動をしています。お城の散策と同時に地元B級グルメも堪能します。


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陸奥・桑折西山城登城!巨大空堀や連続桝形虎口を有する伊達氏の居城~

陸奥桑折西山城

所在地:〒969-1651 福島県伊達郡桑折町万正寺本丸

城地種類:山城。

築城年代:天文元年(1532年)頃か?。

築城者:伊達氏?。

歴代城主: 伊達氏。

文化財史跡区分:国指定史跡。

中館~西舘間の空堀

福島県伊達郡桑折町万正寺本丸に、日本100名城や続日本100名城ではないが、国の史跡として良く整備された山城があり、巨大な空堀や桝形虎口等が施された見事な山城があるというので行ってきました。2023.10.7.登城。

桑折西山城概要:

産ヶ沢川に北~東~南と囲まれる丘陵の先端に位置しており、(標高215m、比高107m)現在の白石市福島市間を繋ぐ街道沿いに築かれた山城。天文元年(1532年)に

伊達 稙宗は居城をここ桑折西山城に移し、西山城が現在の規模に築城されたのはこの時であると云われています。

駐車場

桑折西山城を見学する人は、こちらの観音寺にある駐車場を利用する事ができます。場所はGoogleマップで検索すれば出てきます。

 

 

先程の駐車場近くに、こちらの案内看板があります。事前にこちらでパンフレットと御城印を入手してから駐車場に来ることをお勧めします。

桑折町老人福祉センター桑折大かや園」(センター内に桑折西山城跡ガイダンス施設併設)住所:福島県伊達郡桑折町大字万正寺字大榧16-1営業時間:午前9時00分~午後4時00分休業日:月曜日。

登城口

先程の案内看板のすぐ近くにこちらの登城口があります。

 

 

こんな感じで道はとても広く歩きやすいので、軽装で訪れる事ができます。

 

大手門跡

大手道を土塁で遮断し、城の中心部を防御していました。大手門の説明看板があったので見てみます↓

 

 

大手門として立派な門があったと推測されます。ここから西側に向かい、中館と西舘を見に行きます↓

 

中館

西側の城域で一番大きな曲輪となります。こちらの曲輪では切岸と桝形虎口を見る事ができます。

 

 

中館から見た南側の景色となります。往時、前方の木々は無く、眼下には城下町が広がっていた事でしょう。

 

中館桝形虎口

中館の南東に位置し、高さのある中館切岸の真下を経由させて桝形形状の虎口に誘導する造りになっています。要するに3方向からの攻撃にさらされる形となるので、この虎口を突破するのは至難の業となるはずです。

 

中館~西舘間の空堀

ここ桑折西山城においての見所ポイントのひとつ、中館~西舘間の空堀となります。高さ的には中館の方が高い造りとなっています。せっかくなので、色々な角度からこちらの空堀を見てみます↓

 

 

この空堀の西側は土塁で盛られているのですが、その土塁が石積ベースで造られている土塁だったので紹介します↓

 

この様な感じで、石積でかさ上げした上に土を盛り、空堀の土塁としています。とても良い空堀なので、動画に収めてみました↓

 

 


www.youtube.com

 

二重桝形虎口

西舘の南側に、このような高低差を伴う二重桝形虎口があります。桝形が二重になっており、通路が何度も折れ曲がっています。説明版があったので見てみます↓

 

 

二重桝形虎口のうえに坂虎口となっており、しかも通路の底や側壁は石積で覆われていたらしい…。どんだけ厳重な造りなんだよ!

 

 

この様に、高低差と折れを伴う複雑にして技巧的な造りは、戦国末期に改修された事をうかがわせます。

 

坂虎口

この坂はかなりの急傾斜で造られており、しかも通路は石が敷き詰められていたとか。

これで西舘の散策は終了、東の城域である二の丸へと進みます↓

 

二の丸西側の空堀

二の丸と唐沢を隔てる巨大な空堀となります。写真で見るとそこそこの高低差に見えますが、実際に肉眼で見ると、かなりの高さ(深さ)の空堀になっています。

 

二の丸土塁

先程の空堀の東側(二の丸西側)にある土塁となります。西側の防衛を意識して造られていますね。ここから本丸方面へ向けてどんどん進んで行きます↓

 

本丸~二の丸間の堀切

本丸と二の丸間を隔てる堀切となります。この堀切に関する説明版があったので見てみます↓

 

 

なるほど、現在の堀切は本来の姿ではないんですね。

 

本丸

古くから地元で呼ばれてきた名称の「高舘城」の城址碑と、桑折西山城の標柱がここ本丸にあります。ここ本丸の説明版があったので見てみます↓

 

 

西側の城域とは打って変わって、こちらの東側の城域は主に改修などは行われなかったという事ですね。(何故だろう?)

 

本丸からの景色

高さはありませんが、往時は良く城下を見渡せたと思います。

 

本丸建物跡

本丸にあったとされる建物跡となります。近くに説明版があったので見てみます↓

 

 

こちらの建物群で政治や儀式を行っていたのですね。

 

本丸南側の空堀

本丸の南側にある空堀となります。この空堀は現在では本丸の南側だけに残されていますが、元々は二の丸まで横堀として続いていたと云われています。

 

砲台場跡

戊辰戦争の際に造られた砲台跡で、地面の窪み部分に大砲が備え付けられていました。近くに説明看板があったので見てみます↓

 

 

実際に大砲が使用されたのかどうかは、不明という事ですか。

 

御城印

御城印販売場所桑折町老人福祉センター桑折大かや園」。

御城印のサイズ:通常サイズ。

御城印の値段¥:一枚300円。

 

桑折西山城ログ

時間:1時間42分、もっと隅までよく見たら、2時間以上かかりますね。

距離:3.1km、城跡が広いので、隅々まで見学したら5km位になるか?。

標高・比高:標高は215m、比高は 107m(観音寺駐車場から)。

 

広域

丘陵の先端に築かれ、産ヶ沢川に周囲を囲まれた好立地に築城されています。

 

陸奥桑折西山城

見所ポイント本丸、二の丸、中館西舘桝形虎口横堀堀切、切岸、等

駐車場: 観音寺駐車場(西山城見学者は駐車可)。

総評:現在の福島県伊達郡桑折町に位置し、標高215m(比高107m)半島状に突き出た丘陵の先端に築かれた山城。東~南の眼下に流れる産ヶ沢川に囲まれる形で、まさに天然の濠になっている要害な立地に築城された西山城。城域は主に東西で分かれている感じで、特に西側の遺構は技巧的に造られており、戦国期末期あたりに改修を受けている事が予想されます。特に桝形虎口群は実に見事で、とても見応えがあります。こんな見応え抜群な桑折西山城に週末あたり訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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