みやじ の登城備忘録

2018.4月スタートの続日本100名城スタンプラリーをメインに活動をしています。お城の散策と同時に地元B級グルメも堪能します。


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出羽・檜山城登城!檜山安東氏代々の居城~

檜山城

別名:霧山城、堀之内城、堀内城。

所在地:〒016-0151 秋田県能代市檜山霧山。

城地種類: 山城。

築城年代:1456年(康正2)頃か。

築城者:安東氏。

主な関連施設:無し。

文化財史跡区分: 国指定史跡。

東城域の大堀切

秋田県能代市に、「広大な城域を有する見事な山城がある」というので行ってきました。2022.9.24.登城。
檜山城概要:

1456年頃に安藤政季がこの地に入り檜山城の築城を開始したと云われ、その後も築城は継続され1495年頃に完成したと云われています。その後、1602年(慶長7)常陸から佐竹氏が秋田に入り檜山城城代として小場義成が置かれます。さらに1610年(慶長15)には多賀谷宣家が城代として入り、城の大規模な改修を行ったとされており、この時の大規模な改修が現在の縄張として遺っていると云われています。

三の丸跡

城の北西から道路が三の丸まで続いているのでここから散策開始です。二重堀切の下方に数台停められる駐車場があるので、車で来られる方はそちらへどうぞ。

 

 

こちらは三の丸北西からの眺望となります。当日は生憎の曇天でしたが、晴れていればとても気持ちの良い景観が広がっていたと思います。

 

 

三の丸南西側の切岸となります。さすがは国指定史跡、整備が行き届いていますね。

 

西端の二重堀切

三の丸から見た二重堀切となります。この写真では、少し分かりにくいですが、なかなかの二重堀切となっています。早速下に下りて二重堀切を見て見ましょう↓

 

 

素晴らしいですねぇ~!草が刈りこまれているので最高の状態となっていました。この二重堀切の中央土塁上に窪みがある土塁がありました↓

 

 

このくぼみは何でしょうか…?しばらくの間考えましたが、分からないので堀切をサイドから見てみます↓

 

 

堀切底部が少し埋まってしまっている感じではありますが、それでもなかなかのものですね。これで南下し、二の丸へと向かいます↓

 

二の丸跡

本丸の西側にあるこちらの二の丸ですが、広さ的にはやや小さめの二の丸となります。こちら西側には北西に二重堀切、西端に大堀切、南西に大堀切、と3つの尾根上にそれぞれ堀切が施され、西側の防御の要となっています。

 

二の丸の西側には小さな郭があり、その西側にはこのような小さな堀切もあります。この先に西端の大堀切があるので見に行きます↓

 

「おおぉ~!」思わず声がでる。凄い高低差の堀切で、しばしこの場に立ち尽くす。この高低差と草が無い景観に感動と興奮を抑える事ができませんでした。次に南西の尾根へと向かい、南西の大堀切を見に行きます↓

 

南西の尾根上を削平して造られた曲輪となります、この先に南西端の大堀切があるので見に行きます↓

 

南西端の大堀切

先程の堀切ほどではないですが、こちらもなかなかの高低差の堀切となっています。せっかくなので、色々な角度からこちらの堀切を見てみます↓

 

 

堀切を南側から見たのがこちら↑。見事なV字の薬研状の堀底となっていました。さらに移動して別アングルでこちらの堀切を見てみます↓

 

 

実に見事な堀切ですね、色々な角度から見るとこの堀切の形状がよく分かりますね。これで西側尾根の堀切見学は終了、本丸へと向かいます↓

 

本丸北側切岸

本丸の北側切岸となります、この本丸は虎口が西側にありそれ以外には出入り口が無い構造となっています。

 

こちらは本丸の東側の切岸となります。たいらな部分の草刈りはいいが、「この切岸の草刈りは大変なんだろうなぁ~」と、思わず声が出る。これで本丸周辺の散策は終了、ここから東側の城域へと向かいます↓

 

東側の城域

こちらの一段高くなった、坂虎口のような場所から内部へと入って行きます。(ここから東側の城域で、防御遺構が近代的な造りになっていきます)

 

枡形虎口

こちらが枡形虎口の内部で、西側から見た写真となります。早速東側に移動して東側の土橋上から見てみましょう↓

 

 

枡形虎口を東側の土橋から見たのがこちら↑。多賀谷氏が、1610年からの大改修で近代的な防御構造に改修したのが、この東側の遺構ではないでしょうか?知らんけど。

 

枡形虎口東・大堀切

東側の城域で一番大きな堀切となります。この堀切は西側の堀切群とは違い、堀幅が広く、堀底部が箱堀状になっています。

 

 

曲輪側から見るとこんな感じ。なるほど堀幅が凄いですね、この巨大な堀切と枡形虎口をもって最大の防御の要としている感じ。(素晴らしい!)

 

複雑な土塁形状

先程の大堀切の東側に位置するこちらの土塁、複雑な形状をしており、これが一体何なのか?まったく分からなかった。(上手く説明できないが、かなり複雑怪奇な形状をしていました)

将軍山

何故にこの名前なのだろう?この辺りまで来るとやや草が勢いを増す感じになり、散策が大変になってくる。

 

屋敷跡と館神堂土塁

先程の将軍山北側に屋敷跡という名の曲輪があります。その北端に館神堂と呼ばれる場所があり、その土塁がこのように壁のごとくそそり立っています。早速この内部へと入ってみます↓

 

館神堂の土塁

こちらの館神堂と呼ばれる曲輪ですが、「宗教的な意味合いの場所ではないか?」と、資料には書かれていましたが真相はいかに…。これで檜山城の散策は終了、下山し次の城へと向かいました。

檜山城

見所ポイント:広大な城域、二重堀切大堀切枡形虎口切岸土塁、竪堀、等。

駐車場:城北西二重堀切の下方に数台。

総評:現在の秋田県能代市に位置し、檜山川の南岸西側に張り出した標高147mの霧山に位置し、羽州街道が縦走する陸上交通の要衝に築かれた山城。現在、国指定史跡として発掘調査と整備が進んでおり、今後がとてもたのしみな秋田県を代表する山城。各尾根に配置された堀切群がとても見事で、見応えがある” 檜山城 ” に週末あたり訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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