鶴ケ岡城
別名:大宝寺城、大梵寺城。
城地種類: 平城。
築城年代:南北朝時代~江戸初期。
築城者:武藤氏~酒井氏。
主な関連施設:荘内神社社務所(続100スタンプ)。
文化財史跡区分: 無し(不明)。
外堀土塁
2017年4月6日の「城の日」に財団法人日本城郭協会が続日本100名城を発表しました。山形県からは 米沢城とここ ” 鶴ヶ丘城 ”が選ばれました。スタンプを押したうえで登城数をカウントしたいと思います。今回の ” 鶴ヶ丘城 ”をもって続日本100名城、登城54城目とします。2023.5.3.登城。
鶴ヶ丘城概要:
南北朝時代に築かれたといわれる、大宝寺城が元となっており、庄内地方の重要な拠点であったと云われています。慶長5年(1600)の関ケ原の戦い後、最上義光により鶴ヶ丘城と改名されました。その後最上氏が改易されると酒井氏が入城し、約50年程の歳月を費やして鶴ヶ丘城を近世城郭へと変貌させましたが、明治維新で廃城となりました。
鶴ヶ丘城案内図
こちらが現在の鶴ヶ丘城となります。内堀と外堀の一部が残っており、現在は公園として機能しています。
旧鶴岡警察署庁舎
城跡を見る前にますは周辺の散策をします。「旧鶴岡警察署庁舎」は初代県令三島通庸が、明治新政府の指導の下で新しい秩序を作り、庄内の近代化と復興を勧めるために建築したものである。と、山形県のホームページで紹介されていました。説明版があったので見てみましょう↓
なるほど、元々の場所からこちらに移設したのですね。因みにこの土地は、酒井氏が無償で土地を提供したとか?太っ腹ですね。
赤門
旧鶴岡警察署庁舎のすぐ隣にこちらの赤門があります。説明版があったので見てみます↓。
焼失しても建て替えが許されないって、焼失したらどうするんだろうか?
旧西田川群役所
山形県のホームページには次のように紹介されていました。「旧西田川郡役所」は庄内を代表する建築家、高橋兼吉が手がけたルネサンス風の擬洋風建築で、明治開花期といえる鹿鳴館時代を偲ぶことが出来る建築物である。近くに説明版があったので見てみます↓
こういった建物を取り壊さずに、しっかりと保存していくその姿勢に感銘を受けました。
どうやらここ鶴ヶ丘城は、「さくら名所100選」に選ばれているらしい。その時期に来れば桜が咲き誇り、とても美しい光景が広がっていることでしょう。
鶴岡公園案内図
こちらの案内図には、公園内の見所ポイントが表記されています。
本丸へ
まず、続日本100名城のスタンプを押す為に荘内神社へと向かいます。
荘内神社
この向かって右手に社務所があり、そこで続日本100名城のスタンプを押すことができます。鎧がありますね、気になるので見てみます↓
大河ドラマでおなじみの家康の甲冑(金蛇美具足)でした。スタンプもゲットしたので、この後本丸周辺を散策します↓
藤沢周平記念館
この日、中には入りませんでしたが、藤沢周平に興味ある方は見学されることをお勧めします。
内堀跡
こちらは内堀となりますが、水深に関して一言いうならば「浅っ!」。子供でも歩いて渡れそうな感じです。
二の丸大手門跡
現在では公園として整備されているので、こちらの標柱があるだけとなっています。
外堀
往時、水堀の幅は20~30m程あり、水深も3m程あったと云われています。
往時、本丸周囲を囲っていた高さ3~4mの高さの土塁の名残りが、現在でも見る事ができます。
外堀の幅は凄いですね、現在でもこのような感じで見事な姿を残しています。
矢穴石
本丸にはこのような石材を、ちらほらと見かけます。
本丸御隅櫓
こちらの御隅櫓跡は、二の丸南東の隅にあった二重櫓のことで、現在はこんな感じになっています。これで本丸周辺の散策は終了、あちこちに落ちている矢穴のある石材等を見ながら駐車場へと向かいます↓
なんだコレ?何がどーなれば、こーなるんかな?
石材の一時的な集積所
道路工事の現場から出てきた、馬出遺構に使用されていた矢穴石となります。一時的にこちらに保管、展示されています。近くにこちらの石材に関する説明版があったので見てみます↓
まるで、オブジェみたいな置き方をされている矢穴石。確かに趣きがあるわな。これで鶴ヶ丘城の散策は終了、次の城へと向かいました。
スタンプ押印
スタンプ設置場所:荘内神社社務所。
スタンプの状態: " 普通 " 。
スタンプの印影:白鳥がいる…。
出羽・鶴ヶ丘城
見所ポイント:本丸、二の丸、土塁、内堀、外堀、致道館、周辺の建築物、等。
駐車場:城址北側を中心に数か所あり。
総評:現在の山形県鶴岡市に位置しており、庄内地方における重要な拠点であったとされる平城。酒井氏が3代にわたり改修等で整備し、現在のような近世城郭へと造り変えたその姿を、一部ではありますがその姿を見る事ができます。現在でも残る、内堀・外堀・土塁・矢穴石等、興味がある方はここ ” 鶴ヶ丘城 ” に週末あたり訪れてみてはいかがでしょうか。