大和郡山城登城! 続日本100名城12城目 数多くの転用石が使用された石垣群~
大和郡山城
別名: 雁陣之城
城地種類: 平山城
築城年代: 天正8年(1580)
築城者: 筒井順慶
主な関連施設: 柳沢文庫(スタンプ設置場所)
文化財史跡区分: 県指定史跡
天守台石垣
2017年4月6日の「城の日」に財団法人日本城郭協会が続100名城を発表
しました。奈良県からは宇陀松山城と " 大和郡山城 " が選ばれました。
続100名城は幾つか登城済みですが、スタンプを押したうえで登城数を
カウントしたいと思います、今回行った大和郡山城を登城 12城目とします。
大和郡山城概要:
天正8年(1580)に筒井順慶が城主となり、その後天正13年(1583)に豊臣秀吉の弟、秀長が100万石で入城しました。その際に100万石の城に相応しくする為に周辺各地から多くの石材が手当たり次第に調達され、現在の転用石が数多く見られる見事な石垣群が完成しました。その後、明治維新をむかえるまで城主は23~24代入れ替わり現在に至ります。
鉄御門跡
現在ではこの鉄御門跡の脇にある、二の丸の濠までしか濠は残っていま
せん。
城への入り口は数カ所ほどありますが今回はここから登城します。
郡山城縄張図
現在では案内図にあるとおり、本丸と二の丸しか残っていません。
看板に「在りし日の栄華を心に浮かべ、城跡を歩いてみましょう」と
書いてあります、そうです肝心なのは " 妄想力 " です。
弓櫓跡
鉄御門を通り過ぎるといきなり現れる濠と石垣です。
雑草でみにくいですが、横矢枡形の櫓台跡となります。
追手向櫓
明治6年(1873年)に破却されましたが、昭和62年(1987年)に復元
されました。
追手門
柳沢氏が城主として入ってからは、「 梅林門 」と改称されました。
昭和58年(1983)に再建されました。
ここで門から内部へは入らずに、二の丸へと戻ります。
目的は本丸の石垣を濠越しに眺めるためです。
本丸坤角櫓跡
中仕切門跡付近から濠越しに本丸の見事な高石垣を見学します。
草が元気よく生えていて、石垣の景観を損ねています。(残念です)
五拾間馬場跡から
本丸の西側にあたる場所から、濠越しに天守台をみて見ます。
濠の幅がかなりあるのが、写真から見てとれると思います。
場所はこちらとなります。
厩郭跡から
本丸高石垣と天守台高石垣がとても良い感じでそびえ立っています。
本丸天守台石垣は、圧倒的な存在感を醸し出していました。
馬場先門跡から
城の北側へと移動し、再び濠越しに本丸の石垣をじっくりと見ます。
使用されている石材の数は、いったいどの位あるのでしょうか?
位置的にはここになります。↓
ここから城址散策道を東へと進みます。
久護門跡にある看板
文字が小さくて見えないので、アップで撮ってみます。
成るほど、良質な石が取れない土地柄だったので、周辺地域から石材を
かき集めた結果、転用石の宝庫となったんですね。
明治の館
先程の看板から東側を見ると、こちらの建物が建っていて目を引きます。
外見は和風ですが、内部の造りは洋風でビックリします。
詳細については上の写真のとおりです。
車寄
屋根の上にある鬼瓦が凄い顔してます。
明治の館から
城址会館(明治の館)から見る追手門となります。
久護門跡
追手門のすぐ横にも門があったと、そういう事でしょうか?
向櫓と追手門の丁度裏側で、当日はイベントが行われていました。
正確にはイベントが行われる直前の様子です。
極楽橋跡
毘沙門郭(二の丸)を南下していくと、本丸と二の丸とをつなぐ橋の
跡がこちらの「極楽橋跡」となります。
現在、こちらの極楽橋を復元しようという声があがり計画が進んでいる
との事、今後に期待したいと思います。(3億円寄付した女性がいたとか)
柳沢文庫
こちらの " 柳沢文庫 " にて続100名城のスタンプを押す事ができます。
自分はここで縄張図も貰おうとしたのですが、ここにはまだパンフレット
も縄張図も置いてありません。(500円する特大の縄張図はありますが)
でも安心して下さい、天守台近くのボランティアガイドさんの常駐ス
ペースに「郡山城跡案内絵図」なるものが置いてあるのでそちらを使用
しましょう。
今回はここまで、其の二へつづく。
大和郡山城
見所ポイント: 本丸、二の丸、濠、石垣、天守台、櫓台跡、転用石、追手門、等
駐車場: 城址専用駐車場はありません(2018.10月現在)近隣のコインパーキング
中間報告:豊臣秀吉の弟である秀長が拡張整備した100万石の城、今回訪れてみて最初に感じた事は本丸、二の丸以外はほぼ残っていなくても、その威容や迫力みたいな物がヒシヒシと伝わってきた事でしょうか。特に本丸高石垣と天守台、その周りに巡る豪快な濠等を見ていると、その圧倒的な土木量に驚愕してしました。
其の二ではその天守台と転用石を中心にレポートしていきたいと思います。