ゴルゴンの登城備忘録

2018.4月スタートの続日本100名城スタンプラリーをメインに活動をしています。お城の散策と同時に地元B級グルメも堪能します。


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駿河 小島陣屋登城!高石垣を用いた近世城郭的な陣屋~

駿河 小島陣屋

別名: 無し。

所在地: 〒424 - 0306 静岡県静岡市清水区島本町

城地種類: 陣屋。

築城年代: 1704年(宝永元年)。

築城者: 松平信治。

主な関連施設:書院建物(国道52号線沿いに移築)。

文化財史跡区分: 小島陣屋(国指定史跡) 書院建物(市指定建造物)

大手高石垣

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静岡県清水市に、切込み接ぎの見事な石垣が多用された陣屋があるとの事で

行ってきました。

小島陣屋概要:

1689年(元禄2年)に松平信孝が1万石の大名となり小島藩を立藩、その後1704年(宝永元年)に信孝の跡を継いだ信治により小島陣屋が構築されました。松平信敏までの164年間、1万石の譜代大名として藩政を展開してきましたが、1868年(明治元年)に徳川家達駿府入りで松平氏は上総の国桜井へ移封となり、陣屋は廃城となりました。

 小島陣屋説明看板

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ここ小島陣屋には正式な専用駐車場はありません(2021.4.4現在)。

ですが、この看板付近の道路脇に停められるスペースが2カ所程ありました。

緯度経度:35.085155,138.511390

見学路入口

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先程の説明看板のすぐ近くにこちらの入口があります。

尚、地元の方に話を聞いたところ、この近くのみかん畑を行政が買い上げ、

小島陣屋専用駐車場」を造る計画があるとの事、今後に期待しましょう。

 

陣屋東側

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国道からの比高は約30mとの事なので、それなりの高さを誇る小高い丘みたい

な立地となります。

 

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上から見たのがこちら↑。

高さと角度があり、もう立派な城ですね。

 

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陣屋の東側には、この写真のような低い石垣があるのですが、この石垣の根石

部分がコンクリート製になっていたので、この辺りの石垣は近代の整備事業

で積まれた石垣だと思われます。(説明看板等は無い)

大手門付近の石垣

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この辺りから " 切込み接ぎ " の石垣が見れるようになってきます、良く見ると

石垣の中段が亀甲積っぽくなっているのが、見てとれます。

主郭の石垣

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ここからグルっと西側から稲荷跡へと進むのですが、その前にこのまま南下し

て枡形虎口大手の高石垣を見に行きます。

因みにこの写真右手の石垣は、近代の修復で積まれた石垣となります。

陣屋南東の大手口

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こちらが陣屋の南東にある大手口、本来の入口となります。

この辺りに駐車場は無いので、車は北側に停めてから歩いてここまで来ます。

大手石垣

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昔の写真を見ると、この辺りは畑になっていて現在のように綺麗に整備されて

いません。(整備が進んで陣屋が見学しやすくなっています)

 

大手高石垣

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ここ小島陣屋において、絶対に見逃せない見所ポイントのひとつだと思う高

石垣となります。

高さ、反り、美しい切込み接ぎ」と、造り手は見せつけてきますね。

ここでいったん引き返して、虎口へと向かいます↓

 

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石垣造りの枡形虎口です、しっかりとした近世城郭の様相を呈しています。

ここから主郭の石垣へと向かいます。

主郭南側の石垣

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主郭に用いられている石垣の石は、やはり一つ一つが大きくて迫力があります。

陣屋という名前ですが、もはや立派な " " です…。

 

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石垣の天端部分のクオリティーが……。

しょうがないんです、色々と事情があるんです。

 

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石垣を間近で見てました、使用されている石材は大きくて迫力があります。

そして、しっかりと化粧も施されていますね。

 

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見事な石垣です、このように主郭はもちろんのこと、城南側の緩斜面に3段に

もわたり石垣が積まれ、小島陣屋が総石垣造りであったことがうかがえます。

 

主郭南西部の石垣

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こちらは主郭の南西部に位置する石垣ですが、隅石部分に注目です!

1つの石を「くの字」に加工して積まれいます。(2つの石で積めば楽なのに)

こだわってますねぇ~!(こういうこだわり、大好物です)

 

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" 切込み接ぎの亀甲積 " で化粧施しとなっています。

1万石の大名としては、かなり気合入れて造った感じです。

 

くの字型の隅石

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主郭南西部の石垣ですが、こちらも先程と同様に隅石が " くの字 " に加工され

て積まれています。

近づいて間近かで見てみましょう↓

 

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折れ曲がり具合は、先程の隅石ほどではありませんが、しっかりと"くの字"に

加工されているのが見て取れます。(手間かけてます!)

ここでいったん、大手まで戻り城の南端から西端を川沿いに見てみます↓

 

3段の石垣

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城の南端から見た陣屋となります。

石垣が3段に積まれ、それぞれの曲輪を隔てているのが見て取れます。

 

書院跡

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現在、書院建物(小島公会堂)は国道52号線沿いに移築されていますが、地元

の方の話によると、この小島陣屋の書院跡に現在の場所から再移築する計画が

あるとの事。(2021.4.4に聞いた話)

専用駐車場と書院の移築と、どちらも実現される事を切に望みます。

 

井戸跡

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鉄格子状のフタが厳重な井戸跡となっています。

深さはそれほどでもないのですが…。(安全第一ですね)

 

稲荷跡

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この稲荷跡なる場所についての記述や、説明看板等は一切ありませんでした。

なので、この場所が何故4段の雛壇状になっているのか?などの疑問は当日も

そして今現在も分かりません。

 

西側・別当沢沿いの石垣

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ここ小島陣屋は城の(もう城って言っちゃってる)北西から南までをグルリと

別当沢という天然の水堀(川)に囲まれ守られています。

そしてその川沿いにはしっかりと石垣(石積かも?)が積まれ、城(陣屋)の

防御施設となっています。

 

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この部分は川から曲輪までの高低差が低いので、石垣(石積)は垂直に1段と

なりますが、ここ(北西)から南側までの高低差がある部分は、垂直に2段の

石垣(石積)がつまれ、城の防御施設として機能しています。

駿河 小島陣屋

見所ポイント大手高石垣枡形虎口主郭石垣御殿書院、各曲輪、井戸跡、等。

駐車場:陣屋北側に数台。緯度経度:35.085155,138.511390 

総評:小島陣屋は甲州往還の西側に位置する標高約60mの小高い丘陵地に築かれています。その城域は別当沢(天然の水堀)と高石垣にる総石垣造りの、まるで近世城郭ともいうべき構造となっている事に驚きと感動を隠す事ができません。

江戸時代に城を持つことが許されない1万石の小大名、藩政を敷くために築かれた小島陣屋ですが、城を持つことが許されなくとも、「それ(城)に匹敵するほどの陣屋を築いてやるぞ!」という藩主達の気概みたいなものを感じました。こんな石垣が見事な小島陣屋に週末あたり訪れてみてはいかがでしょうか。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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