みやじ の登城備忘録

2018.4月スタートの続日本100名城スタンプラリーをメインに活動をしています。お城の散策と同時に地元B級グルメも堪能します。


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伊予・河後森城登城!続日本100名城53城目!伊予~土佐の国境に築かれた山城~

河後森城

別名:無し。

所在地:〒798-2101 愛媛県北宇和郡松野町松丸。

城地種類: 山城。

築城年代:不明。

築城者:不明。

主な関連施設:河後森城西第十曲輪馬屋(続100スタンプ)。

文化財史跡区分: 国指定史跡。

新城南東の二重堀切

2017年4月6日の「城の日」に財団法人日本城郭協会が続日本100名城を発表しました。愛媛県からは ここ ” 河後森城 ”が選ばれました。スタンプを押したうえで登城数をカウントしたいと思います。今回の ” 河後森城 ”をもって続日本100名城、登城53城目とします。2023.1.2.登城。

河後森城概要:

愛媛県内でも屈指の規模を誇る山城で、3つの河川に囲まれた独立丘陵上に築城されました。築城年代や築城者は不明ですが、文献等にその名が出てくるのは、河原淵教忠が城主として入城していた記録が残されています。豊臣秀吉の四国平定後は小早川氏・戸田氏・藤堂氏、富田氏と領主が入れ替わり、その後元和元年(1615)の一国一城令により廃城となりました。

河後森城・専用駐車場

ここ河後森城は国指定史跡で整備が行き届いているので、この様に専用駐車場が完備されています。Googleマップで「河後森城跡風呂ヶ谷駐車場」と検索すれば出てきます。

この駐車場北側が、登城口となっているので早速登っていきます。

 

新城の帯曲輪

まず城域の東にある出城、新城へと進みます。ここは円形の岡になっている曲輪で、その周囲を帯郭が巡らされており、更にその南東には二重堀切が設けられています。

 

二重堀切

当日訪れた時にはご覧の通り、綺麗に除草されて二重堀切を良く見る事ができました。

 

 

こちらが新城と呼ばれる曲輪となります。これで新城の見学は終了、城域の北東にある古城第二曲輪へと向かいます↓

 

古城第二曲輪の堀切      

古城第二曲輪と東第四曲輪との間にこちら↑の堀切があります。尾根筋を断ち切る見事な堀切が見てとれます。近くに堀切の説明看板があったので、見て見ます↓

 

堀切に関する情報が、かなり詳細に書かれていて参考になります。

 

古城第二曲輪

城域の北東に位置し、東側の街道と北から西に走る街道を一望できる位置にあり、見張り台としても機能していたと思われます。ここから西に進み東第四曲輪へと向かいます↓。

 

東第四曲輪から東を見たのがこちら↑。堀切越しに古城第二曲輪が見えます。ここから更に西側へと進みます↓

 

東第四曲輪・東第三曲輪

 

 

こちらが東第四曲輪↑           こちらが東第三曲輪↑

 

本曲輪から見る東第三曲輪

本曲輪から、東側の第三曲輪と第四曲輪を見下ろしたのがこちら↑。尾根上に続く曲輪群が良く見えます。

 

本曲輪からの眺望

ここ本曲輪は城域の北側山頂に位置し、広見川とその川沿いにある街道を見渡せる造りとなっています。せっかくなので動画も撮ってみました↓

本曲輪・動画


www.youtube.com

 

 

 

こちら↑は本曲輪の切岸となります。なかなかの角度だったので、思わず一枚。

 

本曲輪

手入れが行き届いてますね、さすがは国指定史跡で続日本100名城です。山頂の尾根を削平して造られているので、若干狭い感じの本曲輪となっています。尚、建物跡が平面で復元されており、一部は床までの復元もなされていました。

 

本曲輪西虎口

石垣が見えますね、近くに説明看板があったので見てみます↓

 

 

なるほど、時代の変化と共に虎口が改修された事が分かったのですね。この素晴らしい虎口の石垣を別角度から見てみます↓

 

 

時代と共に変化する山城…。感慨深いな…。

 

西第二曲輪

ここから更に西へと進み、西第二曲輪と西第三曲輪との間にある堀切(溝)を見に行きます↓

 

堀切?

こちらが噂の堀切となります。狭っ!幅が…、これは堀切ですか?近くに説明看板があったので見に行きます↓

 

堀切として機能していたというよりも、尾根の北側と南側とでの人員や物資の移動に使うための連絡通路として機能していたと考えた方が良さそうです。

 

 

現在はこんな感じとなっております。遺構を保護するために、あえて土などを被せているので実際にはもう少し幅と高さがあると思われます。

 

 

簡単に飛び越えられるので、通路ですね…。ここから西第十曲輪まで、尾根筋に連続する曲輪群となっているので、どんどん見て進んで行きます↓

 

西第三曲輪・西第四曲輪

 

西第三曲輪               西第四曲輪

 

西第五曲輪・西第六曲輪

 

西第五曲輪               西第六曲輪

 

西第七曲輪・西第九曲輪

 

西第七曲輪              西第九曲輪

 

西第十曲輪

こちらが本曲輪から数えて10番目の曲輪で、西第十曲輪となります。地面に説明版があったので見てみます↓

なるほど、真っ先に敵から攻められるであろう曲輪なので、その防御施設もしっかりと造られていたのですね。

 

実際には1m近い高さの土塁が曲輪を囲っていたのですね。せっかくなので、説明版にもある切岸を見てみます↓

 

急斜面の切岸です、これは素晴らしい。これで河後森城の散策は終了、井戸跡を見学して下城しました。

 

井戸跡

こちらの井戸跡はかなり土に埋もれた状態だったみたいで、掘り起こすのに苦労したとか。

 

スタンプ押印

スタンプ設置場所:河後森城跡西第十曲輪馬屋。

スタンプの状態: " 普通 " 。

スタンプの印影:西第十曲輪。

 

河後森城ログ

時間:1時間28分。良く整備されているので、サクサク散策できます。

距離:2.3km。基本尾根筋の移動になるので、それ程歩きません。

標高・比高:標高は170m、比高は65m(麓の専用駐車場からの比高)。

 

広域

こうしてみると独立丘陵で、3本の河川に囲まれたまさに理想的な立地ともいえます。比高は65mとやや低いですが、山頂の尾根までは急傾斜地となっているのでとても要害な山城となっています。

伊予・河後森城

見所ポイント新城古城本曲輪西曲輪群堀切、竪堀、切岸、虎口石垣、等。

駐車場:河後森城跡風呂ヶ谷駐車場(10台以上)。

総評:現在の愛媛県松野町に位置しており、土佐と伊予の国境沿いの独立丘陵に築かれた山城。広見川と松丸街道を見下ろせる馬蹄型(U字)の城域に多数の連続した曲輪が存在し、各曲輪を土塁や鋭い切岸で防御する、中世の山城色を強く残す山城となっています。特に、尾根筋に展開する西曲輪群の連続する曲輪は見事で、ここ河後森城の見所の一つとなっています。こんな見所満載の山城 ” 河後森城城 ” に週末あたり訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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