みやじ の登城備忘録

2018.4月スタートの続日本100名城スタンプラリーをメインに活動をしています。お城の散策と同時に地元B級グルメも堪能します。


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出羽・秋田城登城!続日本100名城 46城目 最北の古代城柵~

秋田城

別名:出羽柵、古代城柵。

所在地:〒011-0939 秋田県秋田市寺内大畑。

城地種類: 古代城柵。

築城年代天平5年(733)。

築城者律令国家。

主な関連施設:秋田城跡歴史資料館(続100スタンプ)。

文化財史跡区分: 国指定史跡。

政庁東門と築地塀

2017年4月6日の「城の日」に財団法人日本城郭協会が続日本100名城を発表しました。秋田県からは 脇本城、そしてここ” 秋田城 ”が選ばれました。スタンプを押したうえで登城数をカウントしたいと思います。今回の ” 秋田城 ”をもって続日本100名城、登城46城目とします。2022.9.23.登城。

秋田城概要:

秋田城は奈良時代から平安時代にかけて出羽国に置かれた大規模な地方官庁で、政治・軍事・文化の中心地でした。天平5年(733)に秋田村高清水岡に遷された当初は「出羽柵」と呼ばれました。その後、天平宝字4年(760)の記録に「阿支太城」と記されたことから、この頃に秋田城と改称されたと推定されます。そして10世紀後半にはその機能を失ったと云われています。

秋田城跡歴史資料館

この資料館の北と東に駐車場があり、さらに少し離れた東側にも大型駐車場があります。まずはここで続日本100名城のスタンプとパンフレットを入手しましょう。内部の展示もしっかりとしているので、ここで秋田城の予習ができます。

 

政庁説明看板

現在、西門と築地塀はありませんが、東門と築地塀は復元されています。

 

 

こちらは政庁にあった建物の跡となります、説明看板があったので見て見ます↓

 

5回建て替えられた事が発掘調査でわかるんですね。

 

政庁東門

政庁は秋田城における中枢部で、東西94メートル、南北77メートルに区画されていました。一番大きな建物は正殿と呼ばれる建物で、国内外からの使節を迎えた儀式などを執り行っていたとされています。

 

 

創建期の外郭線と政庁域には、区画施設として築地塀が築かれていました。復元の際には当時と同じ技術で、粘土を少しずつ搗き固めて積み上げられた厚さ3cmの粘土が積み上げられています。

 

城内東大路からみた政庁東門となります。2本の柱からなる棟門で外郭東門を通る道路はこの政庁東門に通じていました。

 

政庁模型

こちらの模型は創建当初の政庁域で、正面にある正殿の建物の高さは約10mほどであったとされています。

 

 

さすがは国指定史跡なだけあり、整備がよくなされています。ここで政庁域の散策を終え、外郭東門へと向かいます↓

 

外郭東門

ここ秋田城跡において見所の一つであるこちらの外郭東門は、秋田城創建期(天平5年)の建物様式を復元しています。説明看板があったので見て見ます↓

 

 

本当ですね軒丸瓦が無いですね!言われるまで気が付きませんでした。

 

外郭東門・築地塀

基底部の幅が2.1m、高さが約4m(屋根の高さ含む)あるとされています。こちらの築地塀に関する説明看板があったので見てみます↓

 

 

粘土を搗き固めながら積み上げる工法を「版築」と、いうのか!勉強になります。

 

 

厚さ3cmの粘土板が、約100枚以上も積み上げられているとの事。(凄く地道な作業で完成させたんだな…)これで外郭東門付近の散策は終了、さらに東へと向かい「古代式水洗トイレ」を見に行きます↓

 

どうやらこの桟橋の先にあるらしい、先を急ぎます↓

 

古代式水洗トイレ

鵜木地区で発見された奈良時代の水洗トイレとなります。木造のしっかりとした建物に水洗施設を備えた、当時としては画期的にして最新式のトイレだったそうです。沈殿槽内からは未消化の種やトイレットペーパーの役割を果たしたちゅうぎ(クソべら)などが発見されているそうです。

 

 

こちらの水洗トイレの仕組みは、用を足した後、便槽に溜まった汚物を水で流します。汚物はこの写真の木管を通りいったん沈殿槽に溜められ、そこからキレイな上澄みだけを沼に流す仕組みになっていました。

 

古代沼

この沼の説明看板があったので見てみます↓

 

 

トイレの上澄みを流していた沼はこの沼ではないのでしょうか?

 

井戸

暫くの間この透き通った井戸の水を見ていると……。何か動いたっ!よーく見てみると小さなエビみたいな奴が沢山いました。何でこんな所に小さなエビが…?この井戸の説明看板があったので見てみます↓

 

浅いのに今でも水が湧き出ているということですね。近くにも井戸があったので見てみます↓

 

この井戸の本来の深さは5.5m以上ありますが、復元の際に上げ底にして復元してあります。

 

建物跡

こちらの鵜木地区には多くの建物跡等があったとされています。他地区からの要人や客人を迎える迎賓館のような建物跡も見つかっています。

 

スタンプ押印

スタンプ設置場所秋田市立秋田城跡歴史資料館。

スタンプの状態: " 良 " 屋内管理で使用都度に職員が差し出す方式なので状態は

スタンプの印影:一目瞭然の「古代式水洗トイレ」。

秋田城

見所ポイント古代式水洗トイレ外郭東門築地塀政庁域、大路、客館施設跡。

駐車場:資料館の北と東、そして東端に大駐車場。

総評:現在の秋田県秋田市に位置し、秋田平野の西を流れる雄物川河口付近にある古代城柵。現在では政庁域に政庁東門と築地塀、外郭東門と築地塀、古代式水洗トイレに井戸跡や客館施設跡等、復元されている施設も沢山あり見所も多い。こんな、「最北の古代城柵」と呼ばれる ” 秋田城 ” に週末あたり訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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