白石城
別名:益岡城、枡岡城。
城地種類: 平山城。
築城年代:天正19年(1591)。
築城者:蒲生氏。
主な関連施設:白石城天守(続100名城スタンプ)白石城歴史探訪ミュージアム。
文化財史跡区分: 市指定史跡。
白石城天守(大櫓)
2017年4月6日の「城の日」に財団法人日本城郭協会が続日本100名城を発表しました。宮城県からは ここ” 白石城 ”が選ばれました。スタンプを押したうえで登城数をカウントしたいと思います。今回の ” 白石城 ”をもって続日本100名城、登城48城目とします。2022.10.9.登城。
白石城概要:
天正19年(1591)に会津に入った蒲生氏によって、近世城郭として改修されました。関ヶ原の戦い以降は伊達氏の所領となり、伊達政宗の重臣片倉景綱が城主になり以後260余年間、片倉氏の居城として機能し明治維新後に廃城となりました。
白石城登城
城下広場駐車場に車を停め、坂道を進んで行くとこちらの看板があり、その横に更に石垣の説明看板がありました↓
蒲生氏が築いた時の石垣が現存しているのですね。早速、その石垣を見てみましょう↓
なるほど、蒲生氏が築いた石垣はこんな感じの石垣だったんですね。では、説明看板の下半分も見てみましょう↓
北側の石垣は江戸時代に補修で積まれたもので、矢穴もあるわけですね。では早速その石を見てみます↓
写真の矢穴と違うような気がするんですが…。まあ、いいか…。これ以外には見当たりませんでした。
歴史探訪ミュージアム
当日(2022.10.9.)は天守がコロナで立入禁止になっていたので、スタンプと資料はこちらの歴史探訪ミュージアムで入手しました。
歴史探訪ミュージアムを出てこちらの坂道を登って行くと、天守のある本丸へとたどり着く事ができます。
平山城といってもほぼ平城みたいなものなので、あっと言う間に天守前に到着です。ここで面白いものを見つけたのでご紹介↓
模擬矢穴?
なんだこれはっ!矢穴にみせようと石を削っているのか…。努力は認めますがその、何というか、クオリティがいまいち…。「もっと頑張りま賞」を授与します。
大手一の門
天守、二の門とともに復元された一の門となります。この一の門から二の門へと向かう通路は徐々に狭くなる特殊な造りとなっており、防御施設の工夫として現在でもその姿を見る事ができます。
大手二の門
木造二階建ての本瓦葺きの門となります。復元に際して、門の主柱となる鏡柱に樹齢1000年以上の台湾産ヒノキが使用されているそうです。
近代に積まれた石垣
電動ドリルで割った石を積んでいます。ここ白石城の大部分はこのような感じで近代に積み直されたものがほとんどとなります。
でも、ぱっと見は分からないので問題は無いと思います。
白石城天守(大櫓)
こちらの天守(三重櫓・大櫓)は資料をもとに1995年に木造で復元されました。層塔型の天守で高さは16.7mとなります。ただ一つ気になったのは、こちらの大櫓、狭間が一つもないうえに窓が華頭窓などを用いており、戦闘を意識していないかのような造りになっている事が気になりました。(忠実に復元したんですよね…。)
兄弟石
天守台石垣にこちらの石がありました。これは面白い、通常割られた石はそれぞれの場所に運ばれて石垣等に組み込まれるので、この状態で石垣に組み込まれているのは遊び心からこうなったのかな?
本丸広場
天守前の本丸広場となります。
本丸囲み土塁
遺構がちょっと少ないなぁ~、と思いながら歩いていると土の盛り上がりを発見!近づいて見てみると、こちらの土塁がありました。
未申櫓
本丸の南西にあった櫓跡となります。(標柱、腐りかけてました。)
裏御門跡
土塁の途切れた部分にこちらの裏御門跡があります。かつてここにも立派な門があったのですね。
辰巳櫓跡
本丸の東南に位置する辰巳櫓となります。現在では基壇状の土塁があるだけです。これで本丸の散策は終了、外に出て武家屋敷を目指します↓
武家屋敷へと行く途中でまたまたありました、「模擬矢穴」です。先程の物と比べるとこちらのほうがクオリティ高いですね。
井戸屋形
絵図をもとに復元された井戸屋形となります。
二の丸跡
公園になってますな。
武家屋敷
かつての堀跡が現在では水路になっています。
2022.10.9.現在、コロナの影響で閉館していました。これで白石城の散策は終了、次の城へと向かいました。
スタンプ押印
スタンプの状態: " 良 " 屋内管理なので状態は良い。
スタンプの印影:言わずもがな。
白石城
見所ポイント:土塁跡、櫓台跡、本丸、二の丸、天守(三重櫓)井戸屋形、等。
駐車場:城下広場駐車場や益岡公園駐車場を利用。
総評:現在の宮城県白石市に位置し、標高76mの丘陵上に築かれた平山城。古い資料等で復元された井戸屋形や天守(三重櫓)等、忠実に復元された施設は見応えがあり、また近くには武家屋敷なども見学できるなど、片倉氏の260年を肌で感じる事を楽しめるここ白石城。こんな ” 白石城 ” に週末あたり訪れてみてはいかがでしょうか。