ゴルゴンの登城備忘録

2018.4月スタートの続日本100名城スタンプラリーをメインに活動をしています。お城の散策と同時に地元B級グルメも堪能します。


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河村城(相模国)登城!関東地方特有の防御特性を現代に伝える山城~2020.2.2.

河村城

別名: 無し。

所在地: 〒258-0011 神奈川県足柄上郡山北町山北

城地種類: 山城

築城年代: 不明(平安時代?)。

築城者: 河村氏?。

主な関連施設:「 山北観光協会案内所」「ともしびショップさくら」にて御城印販売。

文化財史跡区分: 県指定史跡。

茶臼郭~小郭間の障子堀

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神奈川県に " 河村城 " という、静岡県にある山中城のような見事な障子堀を見る

事ができる山城があるというので行ってきました。(2020.2.22)

河村城:

南北朝時代北朝方の足利尊氏軍との戦いの中、南朝方の新田義興らが河村城に籠城するが、1353年に新田軍は河村城から退去したと「太平記」に記されている事から、この頃にはすでに河村城があったと推測されています。

戦国期には北条氏の支配下の元、武田軍の侵攻に備えて拡張・整備され障子堀等の防御施設が各所に造られたといわています。

 その後、1590年(天正18年)の豊臣秀吉による小田原征伐で、ここ河村城は落城し廃城になりました。

山北町観光協会(案内所)

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こちらの観光案内所にまず立ち寄り、パンフレットと御城印を手にいれます。

なお、山北駅を出たら右を向けばこの観光案内所があるのでわかり易いです。

 

 

河村城縄張図

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 縄張図にあるトイレの場所が駐車場となります。

駐車場緯度経度:35.356974, 139.078840 (6~8台程度駐車可)

ちなみにJR山北駅から近いので、駅から徒歩でも簡単に来ることができ

ます(徒歩15分程度)。

 

登城口

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先程のトイレと駐車場がある場所から登城する事になります。

ちなみにここ河村城では説明看板等に「畝堀」と「障子堀」の2種類が表記

されていますが、本来障子とは堀の中にある土等で作られた障壁全般の事を

指すので、当ブログ記事においては以下 " 障子堀 " と統一表記します。

 

茶臼郭へ

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場所は縄張図の①となります、茶臼郭と小郭間の堀切と障子堀を見に行きます。

 

茶臼郭~小郭間の堀切&障子堀

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いきなりこの景色でビックリします、大きめの堀切に障子堀が組み込まれて

おり、もうこの時点で感動と興奮を抑えることができません。

 

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先程の場所を後ろ(北側)に振り返ると、こちらの茶臼郭が目に入ります。

郭は北側にまだ続くのですが、草木がそのままで手付かずの状態です。

 

西側から見てみる

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茶臼郭~小郭間の堀切&障子堀があまりにも見事なので、西側に回り込んで

見学する事に…す、素晴らしい!

 

小郭~本城郭間の障子堀

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小郭~本城郭間にあるこちらの障子堀、人が登った跡があったので、ちょっと

覗いてみました↓

 

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堀切の底の部分が障子堀となっています、手が込んだ造りとなっています。

場所は縄張図の②となります。

 

本城郭の切岸

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ここ本城郭の切岸は高さがあり、本城郭からみて北東と南東部分の防御の要

となっている感じです。

道が直接、本城郭へとつながっているので登ってみます↓

 

本城郭広場

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本城郭と名前が付いているくらいなので、ここが河村城における本丸のような

扱いの郭なのでしょうか。

草刈りがなされており、とても手入れが行き届いている印象を受けます。

 

城址碑と富士山

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本城郭の西側に河村城の城址碑があるのですが、その後ろの山に富士山が隠れ

ていました。

 

本城郭からみる障子堀

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豪快な堀切の中に障子堀がある…。

なんて光景だ、こんな物が無料でしかもほぼ貸切り状態で見学できるなんて!

本城郭周辺をくまなく散策したので、本城郭の西側を見に行きます↓

 

北郭

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 本城郭の西側に馬洗場、水郭、西郭、と南西側に馬出郭がありますが、雑木

がそのままの状態なのでその全容を確認する事ができませんでした。

今後の整備に期待したいですね。

 

北郭から見る富士山

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富士山が " ひょっこりはん " しています、近くにあった看板には「北郭の眺望

スポット」的な事が書かれていました……。

ここで北郭の先にある、城の北西端に位置する北郭張出へと行ってみます↓

 

北郭張出の景色

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木が元気よく生い茂っているので、開けた部分はここだけ。

往時はここから北側が良く見えたはずなので、城の北西~北側の様子を見張る

見張り台の役目も担っていたのではないでしょうか。

 

本城郭~蔵郭間の堀切&木橋

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「 本城郭と蔵郭の間にある幅20m、深さ8m、堀底の幅50cm、の傾斜の急な堀切

です。

発掘調査では堀底を含め5回の造り直しを確認しました。」現地説明版より引用。

場所は縄張図の③となります。

 

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なぜここに木橋がかかっているのかというと、発掘調査の際に堀切内の平らな

造成面から橋脚の跡が見つかったため、往時ここには木橋が掛かっていた事が

明らかになったからです。(浅いですが、堀底に障子が確認できますね)

 

蔵郭~近藤郭間の堀切&障子堀

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 こちらは蔵郭~近藤郭間の堀切とその堀底にある障子堀となります。

写真左側のコンクリートは橋の代わりになる物で、遺構の保護と人や物資の

運搬目的で造られたといわれています。

ここで蔵郭の説明看板があったので見てみましょう↓

 

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このサイズの堀切は本当にデカいですね、ここ河村城は堀切好きにはたまら

ない城跡でしょうね。

 

 

 

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コンクリート製の構造物がダムに見えてしまう…。

他に方法が無かったのだろうか…?

 

大庭郭

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近藤郭の東に位置する、ここ河村城において一番広い郭となります。

かなり広いので相当な数の兵を駐屯させる事ができたと思います。

 

大庭郭展望台から

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ここ大庭郭には展望台があり、テーブルがあるので休憩する事もできます。

写真は展望台から西側(近藤郭)を向いて撮った写真となります。

 

大庭郭張出東端の景色

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大庭郭の東に位置する「大庭郭張出」となります、ここの東端からの景色が

美しかったの思わず一枚。(位置は縄張図の④となります)

 

 

大庭郭張出~馬違戸間の堀切

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城の東端に位置する大庭郭~馬違戸間の堀切となります、ここの堀切もかなり

の規模の大きさの堀切で、堀切マニアも大満足の大堀切となっています。

場所は縄張図の⑤となります。

 

ログ

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こうして見ると山北駅からとても近いのが分かります、完全な駅近物件です。

ログの跡がごちゃごちゃしているのは、同じ場所を行ったり来たりしたため

です。

 

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散策時間1時間38分、移動距離3,7km、消費カロリー722kcl。

城跡内だけで3,7kmなので、山城にしては割と大きい部類に入ると思います。

 

御城印

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御城印販売場所:山北観光協会案内所・ともしびショップさくら1階売店で購入可。

御城印のサイズ:通常サイズ。

御城印の値段¥:一枚300円、デザインには河村氏の家紋「直違紋」がデザインさ        れています、書き置きで日付は空欄のまま販売されています。

 

河村城

見所ポイント:本城郭、蔵郭、近藤郭、大庭郭、大庭郭張出、堀切群障子堀

駐車場:搦手側駐車場緯度経度:35.356974, 139.078840 (6~8台程度)

総評:ここ河村城は南北朝時代からある山城で、戦国期には北条氏が治めていたとされています。(地理的にみても甲斐、駿河、相模の境界辺りにあり重要な拠点だった)

往時、2つの川に挟まれる形の独立丘陵上に、多数の郭と堀切、そして堀切の中に障子堀を施す堅固な山城として機能していたと思われます。

特に関東地方の城特有の「関東ローム層」を利用した堀切や障子堀が随所に施された縄張構築を現代に伝える河村城の遺構は、興味深くまた、とても貴重な遺産であると強く感じました。

こんなにも素晴らしい、堀切や障子堀、関東地方特有の防御特性を有する山城 " 河村城 " へ週末あたり訪れてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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