みやじ の登城備忘録

2018.4月スタートの続日本100名城スタンプラリーをメインに活動をしています。お城の散策と同時に地元B級グルメも堪能します。


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武蔵花園城登城!圧巻の岩盤堀切&岩盤竪堀を求めて~

武蔵花園城

別名: 無し

所在地: 〒369 - 1205 埼玉県大里郡寄居町末野城山

城地種類: 山城

築城年代平安時代後期頃か

築城者: 藤田氏

主な関連施設諏訪神社(登城口)

文化財史跡区分: 県選定重要遺跡

東から1条目の大堀切

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比企城館跡群の菅谷館・杉山城・松山城小倉城を攻略したあとに、これら

4つの城に引けを取らない山城(花園城)があるというので行ってきました。

2020.12.5.登城。

花園城概要:

築城年代は定かではありませんが、藤田氏代々の居城であったと云われています。藤田氏は関東管領山内上杉氏重臣でしたが北条氏邦を養子に迎えて本拠を移してからは支城として使われたようです。荒川の北側に位置し、東西の尾根筋に展開する堅固な山城は、秩父谷への街道を抑える重要な城でしたが、1590年(天正18年)の「小田原征伐」の際に廃城になりました。

諏訪神社

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城跡の南側にあるこちらの神社脇(向かって右)から登ります。

神社緯度経度:36.121082, 139.173763 。

注意事項トレッキングシューズと縄張図は必ず持参して下さい。

(整備された道無し、案内看板無し)

竪堀を登る

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諏訪神社の右脇から山へと続く細い道(まるで獣道)を進んで行くとこちらの

竪堀にぶつかります、この竪堀を登って城内へと入っていくのですが、竪堀

からアプローチする山城は今回が初めてとなります。(貴重な体験)

竪堀東側にある石積群

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先程の竪堀をある程度登って行くと竪堀が1条から2条へと変わる(2重竪堀)

部分があるのですが、この東側に獣道みたいな道があり、その周辺は平らに

削平された郭のようなものが点在して石積が散見されます。

 

堀切3のクランク部分

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東から3条目の堀切で、堀切から横堀となりそのまま竪堀として南へと下って

いきます。(東と西を完全に堀で遮断する構造です)

堀切3(東から3条目の大堀切)

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こちらが南側からみた堀切3です↑   そして北側から見た堀切3です↑

 

枡形虎口

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 このような枡形虎口がいくつも見受けられ、南側から北側への移動を制限する

防御遺構として執拗に配置されています。

 

堀切2(東から2条目の堀切)の竪堀

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先程の段郭にある枡形虎口を少し南下して、堀切2へと向かう竪堀を登ります。

 

堀切2(東から2条目)のクランク部分

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こちらの堀切2のクランク部分も、堀切3のクランクと同様に、堀切から横堀と

なりそこから竪堀として南側斜面を下っていきます。

(東西を徹底的に遮断しようとしていますね)

 

堀切2(東から2条目)

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本郭のある西側方面はやはり高さがありますね。

 

東郭

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左側の写真が堀切2の東に位置する東郭となり、右側の写真がその東郭から見た

堀切1となります。(この堀切1は見所ですよ)

 

堀切1の南側を見る

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堀切1(東から1条目)から南側の斜面を見てみると、そのまま竪堀として斜面

を下って行っているのが見て取れます、この竪堀を少し下ってみます↓

 

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竪堀をある程度下ってから、堀切方面(北)を見た写真がこちら↑

落葉などの堆積物があって、この深さの岩盤竪堀!これでは横移動できません。

個人的には、この「岩盤大堀切1とそこから下る岩盤大竪堀」がこの城一番の

見所萌えポイントだと思います。

 

堀切1北側

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堀切1の北側は斜面が急な傾斜度となっているせいか、堀切から竪堀へと続きま

せん。(土砂が崩れてしまったのか?)

この後、堀切1から東へと進み散策しましたが、遺構は見当たりませんでした。

 

堀切1を東側から

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実に見事な岩盤大堀切ですね、落葉で分かりにくいですが岩盤を切り崩して

造られています。(物凄い時間と労力がかかっていると思われます)

これで城の東側の散策は終了、西側の本郭へと進んで行きます↓

 

本郭横(東側)の堀切

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写真左が本郭から見た堀切4となり、右側の写真が堀切4を北側から見た写真

となります。(どちらも高い方が本郭側となります)

 

堀切4からの横堀

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本郭の東を堀切4が守り、本郭の南側半分をこの横堀が守る構造となっていま

す。ここで本郭へと進んで行きます↓

 

花園城本郭跡

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左の写真が城址碑で、右の写真が本郭の段差となります。

おそらくこの一段高いほうが城主などのスペースだったのでは?

 

堀切5

 

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こちらも岩盤で出来ています、堀切の北側から撮った写真となります。

左側の高いほうが本郭です。(しかし凄いな、まるで岩盤祭りだな)

 

堀切5の折れ部分

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主郭の西側にある堀切5は、そのまま本郭を囲むように横堀となり、主郭の虎口

にぶつかると今度はそのまま竪堀として下ります。(その竪堀部分がこちら↓)

 

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ただ、竪堀は短くて数十メートルで今度は西側へと曲がり横堀となります。

 

下城

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これで花園城の散策は終了、先程の堀切5からの竪堀~横堀の十数メートル下

(南側)に二重竪堀があり、そのまま南下して近代に改変されたであろう段々

畑(現在は未使用)へと下りていったのですが、これが失敗でした。

地図上では竪堀の末端から段々畑を約200m位進めば民家があり、その前が

道路になっているのですが、その段々畑が熊笹の群生地になっており藪漕ぎ

が出来ない程の凄い藪でした。(面倒でも最初に登った竪堀を下りましょう!)

 

花園城ログ

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花園城の南西部分は現在、強烈な藪化が進んでいるので進入路と退路は同じ道

を使う事を強くおススメします。

(段々畑の藪を強行突破したので服が傷み、顔に擦り傷ができました)

武蔵花園城

見所ポイント:本郭以下各郭群、岩盤堀切岩盤竪堀、クランク状の折れ、石積等。

駐車場:基本的にありません。

総評:荒川の北岸に東西に細長く築かれた山城で、秩父街道を抑える絶好の位置にこの花園城は築かれていて、戦国期においてはとても重要な場所であったと予想されます。

藤田氏代々の居城という事で、おそらく長い年月をかけてコツコツとダイナミックにして複雑な縄張構成の山城にしていったのではないでしょうか。その見事なまでの岩盤堀切と竪堀群はとても見所があり、訪れた者に感動と満足感を与えるものとなっています。こんな見所満載の山城、武蔵花園城に週末あたり訪れてみてはいかがでしょうか。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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