みやじ の登城備忘録

2018.4月スタートの続日本100名城スタンプラリーをメインに活動をしています。お城の散策と同時に地元B級グルメも堪能します。


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常陸・笠間城登城!続日本100名城39城目 織豊系に改変された山城~

笠間城

別名:桂城、

所在地:〒309-1611 茨木県笠間氏笠間3616 。

城地種類: 山城。

築城年代: 1219(承久元年)。

築城者: 笠間時朝。

主な関連施設:かさま歴史交流館 井筒屋 (スタンプ、パンフレット、等)

文化財史跡区分: 市指定史跡

本丸北虎口の石垣

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017年4月6日の「城の日」に財団法人日本城郭協会が続日本百名城を発表しました、茨木県からは ” 土浦城 " そしてここ” 笠間城 ”が選ばれました。スタンプを押したうえで登城数をカウントしたいと思います。今回の ” 笠間城 ”をもって続日本百名城、登城39城目とします。

2022.3.20.登城。

笠間城概要:

1219(承久元年)に、現在の茨木県笠間市にある、佐白山の山域に築かれた山城で、笠間氏が築城したと云われています。1590年(天正18)、秀吉の小田原征伐の際に北条方についた笠間氏は、本家の宇都宮氏に攻められ滅びてしまいます。その後1598年に蒲生郷成が城主となり、その祭に織豊系の近世城郭へと改修し、現在の姿になったと云われています。

かさま歴史交流館・井筒屋

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こちらの " 井筒屋 " で続日本100名城のスタンプとパンフレット、そして御城印を入手する事ができます。

 

千人溜駐車場

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車で来られる方は、こちらの千人溜駐車場から登るのが一番早いと思います。(数十台駐車可)

 

大手門跡

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正面にある石垣の裏から登って行きます。

 

笠間城説明看板

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少し見ずらいですね、説明分の部分を拡大してみましょう↓

 

 

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国指定史跡に向けて頑張ってください。

 

矢穴石

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二の丸東の階段に、このような矢穴の跡がある石が幾つか見られました。さすがは石垣を多用する近世城郭なだけあります。

 

本丸北虎口の石垣

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写真左側に階段があり、そこが枡形虎口となっています。

 

 

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この辺りはまさに、近世城郭の改修といえますね。

 

本丸

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本丸と言いながらも、天守曲輪とは離れた位置関係にあります。この広さなので居館などが建てられていた可能性がありますね。

 

本丸切岸

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本丸へと行く途中で、二の丸から本丸の切岸を見たらとても見事だったので、早速本丸北側上から見てみました。

 

宍ヶ崎櫓跡

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本丸の西端に位置するこの場所に「宍ヶ崎櫓跡」があります。ここで面白い石を見つけたのでご紹介↓

 

 

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見事な矢穴石ですね、矢穴痕の風化具合が数百年の時間の流れを感じさせます。

ここで本丸の南にある " 八幡台 " へと進みます↓

 

八幡台櫓跡

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こちらにあった八幡台櫓は現在移築されており、真浄寺の七面堂として使用されているそうです。

 

南西隅櫓跡

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この場所の東側には土塁が盛ってあり、そのまま櫓門跡まで続いています。

 

 

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櫓門跡付近で見つけました。櫓門があったという事は、それに付随する石垣もあったと考えられ、この辺りに散在する石材はその名残りかもしれませんね。

 

櫓門跡東側の堀切

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櫓門跡の東側には、この様に堀切が存在します。この先の階段を登って行くと、いよいよ天守曲輪へと到着です。

 

 

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天守曲輪へとつづく階段に、こんなんありました。

 

 

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天守曲輪手前にある「笠間城天主跡」の標柱です。この階段を登りきった所に天守曲輪があります。

 

天守曲輪の石垣

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地震で崩れてしまっているので、写真左側の石垣辺りは立入禁止となっています。ですが、石垣の隅石に矢穴跡があったので近寄って見てみます↓

 

 

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いい味出してますね、この石は!せっかくなので、更にアップで見てみます↓

 

 

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矢穴石はいい味出しているのですが、このワイヤーと塩化ビニールパイプがよろしくない…。何とかならんかな…。

 

佐志能神社・立入禁止

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天主曲輪の最上部にある佐志能神社(標高205m)ですが、地震の影響を受け、崩れた箇所がある為に2022.3.20.現在、立入禁止となっています。

 

スタンプ押印

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スタンプ設置場所:かさま歴史交流館「井筒屋」。

スタンプの状態: " 普通 " 少し滲んでしまった。

スタンプの印影天守曲輪の石垣。

 

笠間城ログ

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時間:51分、やはり千人溜駐車場からだと早いです。

距離:1km、全ての遺構を見ると、この倍以上はかかります。

標高・比高:標高は205m、登り始めた千人溜駐車場からの比高は59mでした。

 

広域

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山城としては決して大きくはない笠間城ですが、実際に歩いてみるとそこそこの規模の山城に感じてしまう、とても不思議な感覚を覚えました。

笠間城

見所ポイント天守曲輪、本丸、二の丸、石垣、矢穴、櫓跡、堀切、土塁、等。

駐車場:千人溜駐車場(数十台)。

総評:現在の茨木県笠間市にある佐白山に築かれた山城で、当初は山の地形を利用した土の城でした。その後、蒲生氏の手によって山城に織豊系の技術(石垣、櫓、天守)を取り入れ、近世城郭的な山城へと変貌させ、その姿を現在まで見事なまでにとどめています。こんな、山城なのに近世城郭的な姿を見せ、楽しませてくれるここ笠間城に、週末あたり訪れてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

常陸・土浦城登城!続日本100名城38城目 亀城と呼ばれた水城~

土浦城

別名:亀城。

所在地:〒300-0043 茨木県土浦市中央1 。

城地種類: 平城。

築城年代室町時代中期頃。

築城者: 菅谷氏?。

主な関連施設土浦市立博物館(スタンプ、御城印、パンフレット、駐車場)

文化財史跡区分: 県指定史跡

櫓門

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2017年4月6日の「城の日」に財団法人日本城郭協会が続日本百名城を発表しました、茨木県からは ” 笠間城 " そしてここ” 土浦城 ”が選ばれました。スタンプを押したうえで登城数をカウントしたいと思います。今回の ” 土浦城 ”をもって続日本百名城、登城38城目とします。

2022.3.20.登城。

土浦城概要:

土浦城室町時代頃に築城されたと云われていて、現在の土浦城は江戸時代に近世城郭として大改修され、現在に至ります。歴代城主には松平氏・西尾氏・朽木氏・土屋氏などが名を連ねます。江戸時代後期には9万5千石の所領となりますが、明治維新の際に廃城となりました。

土浦城現在図

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現在ではご覧の通り、本丸と二の丸、そして僅かな水堀が残るのみとなっています。車で来る場合は土浦市立博物館の第二駐車場に停めると便利です。

 

 

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こちら↑が「土浦市立博物館」となります。2022.3.20.現在、ここで続100名城のスタンプと御城印とパンフレットが入手できます。尚、博物館第二駐車場は出庫する際にカードが必要になるので、事前にこちらで貰っておきます。(ここ一カ所で全て用が足りるので、助かります)

西櫓

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駐車場から博物館横を通って本丸に近づくと、いきなり水堀越しに西櫓が現れます。

西櫓の説明看板があったので、見てみましょう↓

 

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キティ台風…、名前は可愛いが、恐ろしい…。

 

土浦城本丸

f:id:Gorgon:20220403114655j:plain土浦城本丸跡となります、現在本丸には西櫓、東櫓、櫓門、を見る事ができます。

ここで一旦西櫓まで戻り、水堀をぐるりと回って見てみます↓

 

 

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場所は本丸の北西となります、深さはともかく幅があります。

 

 

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こちらが北側となります。

 

 

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東から見た " 東櫓 " となります。因みに現在では、博物館で入場券を購入するスタイルになっています。

 

土浦城・旧前川口門

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二の丸入口付近にこちらの門がありました、説明看板があったので見てみます↓

 

 

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よく腐らずに現在まで……。凄いですね。

 

土塁跡?

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先程の旧前川口門の近くに、こちらの土塁跡みたいな盛り上がりがありました。説明看板等は無く、遺構かどうかはわかりませんでした。

 

二の丸跡

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この後、南側の櫓門から本丸内へと進んでいきます↓

 

櫓門

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明暦2年(1656)に改築されたと云われていて、本丸にある櫓門としては、関東地方では唯一現存するものだそうです。

 

 

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櫓門から本丸内へと進入、結構広いですね。ここからすぐ右手の東櫓へと向かいます↓

 

東櫓からの景色

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東櫓から北を見た写真がこちら↑。タクシー会社の名前、最高です。

 

 

 

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東側からの景色です。

 

 

 

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そして南側がこちら↑

 

東櫓内部

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東櫓は譜代大名西尾氏が土浦城主であったときに建てられたと伝えられ、西櫓とともに東西の土塁の上に存在していました。(パンフより抜粋)

 

 

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この東櫓は明治時代の火災で本丸館とともに焼失したと言われていましたが、平成10年(1998)に復元されました。構造形式:木造本瓦葺き 二階建(二層二階)入母屋造り。

 

御城印

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御城印販売場所土浦市立博物館。

御城印のサイズ:通常サイズ。

御城印の値段¥:一枚300円。

 

スタンプ押印

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スタンプ設置場所土浦市立博物館。

スタンプの状態: " " 少し力んでしまった。

スタンプの印影:西櫓?。

常陸土浦城

見所ポイント:本丸、二の丸、水堀、土塁、櫓門霞門旧前川口門、等。

駐車場土浦市立博物館第二駐車場(38台)。

総評:往時、三重四重にも巡らされた水堀は現在存在しませんが、本丸を中心に円心状に展開する水堀を有する水城の姿を想像しながらの散策はとても楽しくまた、有意義なものでした。東櫓、西櫓、櫓門、霞門、旧前川口門等、貴重な文化財を見る事ができるここ土浦城に週末あたり訪れてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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