和歌山城
別名: 竹垣城、虎伏城、
所在地: 〒 640 - 8146 和歌山県和歌山市一番町3
城地種類: 平山城
築城年代: 天正13年(1585)
天守の形態: 層塔型 三重三階 RC造
文化財史跡区分: 国指定史跡、国指定名勝(西の丸庭園)、国の重要文化財(岡口門)
和歌山城天守
3連休の休みなので三重、奈良、大阪、和歌山、京都、7名城(百名城)制覇の旅に出掛ける事にしました!6城目はここ「 和歌山城 」へ。
和歌山城概要:
和歌山城は天正13年(1585)、羽柴秀長が紀ノ川と和歌川にはさまれた標高48mの小山に居館を築いたのに始まる。その後慶長5年(1600)関ヶ原の戦いの功績により入った浅野幸長が大改築を行った。さらに元和5年(1619)に入城した徳川家康の第10子頼宣が御三家にふさわしい城にする為大拡張を行い、二の丸・砂の丸などの曲輪や庭園を造成、今見られる和歌山城の姿がほぼ完成した。虎伏山山頂に本丸をおいた広大な平山城で、三重三階の大天守と小天守、乾櫓、二の門などが多門櫓で結ばれた連立式天守であった。嘉永3年(1850)に再建された天守は第二次世界大戦で焼失したものの、昭和33年(1958)鉄筋コンクリートにより再建された。(手元の資料より抜粋)
雰囲気抜群な石垣
駐車場に車を停め、その辺をウロウロすると写真にあるような
石垣を発見!角石の算木積が良い味だしてます。(この苔むした感じも良い)
新裏坂登り口
駐車場からすぐ天守へと行けるのでまずはスタンプを押すため
天守を目指します。
櫓門
荒々しく積まれた野面積の石垣上に櫓が、そして天守郭入口となる
門が一体となり最高の造形美となっています。(う、美しい!)
緑泥片岩と多門櫓
和歌山城で使用されている石は「 緑泥片岩 」という緑色と青色
を足したような色合いをしています。
別名「 紀州の青石 」とも言われています。
天守
天守は国宝(旧国宝)に指定されていましたが、第二次大戦の大空襲で焼失してしまいました。(またもや米軍がしでかしてくれました)
現在のものは、「 御天守御普請覚張 」を参考にして1958年(昭和33年)に再建されました。
乾櫓
天守と多門で繋がっており、内部も見学できます。
天守からの眺望
天守からの眺めです、正面が乾櫓で左隅が二の門櫓、そのとなりが
二の門(楠門)です。
往時、この乾櫓の向こう側にはいったいどんな景色が広がって
いたのだろうか?
天守南下の石垣
ここ和歌山城の石垣はとにかく見た目が特殊で、( 緑泥片岩による石垣 )
おそらくは近世城郭ではここと徳島城でしか見る事が出来ないのではないでしょうか?
こちらは石垣の石の加工が天守下の物とは違い、明らかに一つ一つ
の石が大きいです。(おそらくはただの野面積で牛蒡積みではない?)
表坂付近の高石垣
表坂登り口付近にある見事な切込接の高石垣です、ここの角石の算木積はよく見ると角脇石が通常だと一つなのに対してここの石垣は二つならんでいる感じになっています。なので短辺側も長辺側と同じ長さ(幅)になっており、見た目が左右対称で石垣上部まで反り上がっています。しかも算木積部分の石は表面が加工(すだれ仕上げ風)され、稜線も際立たせているので見る者を圧倒させる、「見せる石垣」となっています。
西の丸庭園
国の名勝に指定されている西の丸庭園内にやってきました。
写真奥に見えるのが和歌山城の見所の一つでもある「 御橋廊下 」です。
心が癒されます。
苔が素晴らしい!
高石垣
この部分の石垣は勾配がかなり緩やかで、積み方も年季を感じます、
年代的にはかなり古いのではないかと予想します。
牛蒡積?
この緑っぽい緑泥片岩 は石に目が入っているらしく、ある一定の方向に対して簡単に割れるため、どうしても加工の工程で長細くなってしまう傾向があるのだとか。
その長い部分を石垣の奥へと入れる事により、石と石の接地面積が多くなり石垣の強度が上がるらしい。
(でも目の前の石垣が牛蒡積かどうかは、石を引っこ抜いてみないと分かりません)
積み方が…
こちらの石垣、まるで「 適当 」に積まれているように見えます。
でも、簡単に崩れないところをみるとこれは計算して積まれているのかも?
まさにレアな石垣。
食違い虎口
この和歌山城では色々な年代の様々な石垣を見る事ができます。
まさに石垣の博物館といった感じです。
スタンプ押印
スタンプの状態: " 良 " 管理状態は良いです、難しい緑色でもキレイです。
和歌山城
見所ポイント:岡口門、続土塀、追廻門、西の丸庭園、石垣、堀、等。
駐車場:和歌山公園駐車場(58台)有料 市役所横市営駐車場(150台)有料
総評:豊臣期・浅野期・徳川期の3期にわたって築かれた野面積・打込接・切込接などの様々な石垣が見られるのがまず見所。西の丸庭園は城内に残る庭園遺構として貴重であり、また紅葉の名所としてもよく知られている。と、手元の資料に書いてあります。
まさにその通りです。天守をはじめとして各種櫓や多門、土塀など建造物も多くあり、
家族で来てもみんなが飽きる事があまり無いような感じのお城となっています。
でもそれでいて、石垣や堀は見事の一言で一日中観ていたいという衝動に駆られる程に素晴らしい。特に緑泥片岩で積まれた青緑の石垣は「紀州の青石」と言われるだけありとても美しく、見る者を魅了します。こんな素晴らしき徳川御三家の城、和歌山城に週末あたり訪れてはいかがでしょうか。