本栖城
城地種類:山城
築城年代:不明
築城者:不明
歴代城主: 武田氏・渡辺氏
文化財史跡区分:不明
本栖城概要:
旧上九一色中学校(廃校)のすぐ隣、青木ヶ原樹海の真っただ中、鳥帽子岳の麓にこの本栖城(標高1056m)はあります。
かつてこの本栖城付近には、甲斐国と駿河国とを結ぶ「中道往還」があり、国境を警備する上で非常に重要な地でした。
天文,永禄年間(1532~1570)頃の武田氏関係の文書に「本栖在城」とみられ、武田氏の国境警備のために築かれたものと考えられています。
天正10年(1582年)武田氏が滅亡すると徳川氏に降った渡辺因獄祐が本栖城に籠もり、北条氏の侵入を防いでいます。(日本で3番目に高い山城かも?)
本栖湖
前回の 御坂城 の近くにあり、樹海の中にある山城で堀切が見所の
「 本栖城 」に登城します。
まずは本栖湖に行き写真を撮ります。
駐車場
まずこの山城、交通のアクセスが実に悪く電車は×、バスも一日に数本しか運行がなく
必然的に車での登城となります。その場合幾つかのルートがあるのですが、その中で
一番車が停められるであろう場所、それがここ「旧上九一色中学校跡」です。
現在地
この学校の門の横に「 中道往還 」 へと続く小道があります。
その入口の看板(標註)に全体図の簡略図があるのでこちらを
参考にしながら散策します。
樹海の中へ
先程の標註から50mも進めばご覧のとおり、" 富士の樹海 " が
お出迎えします。(雰囲気抜群で美しい!、そして寒い。)
石塁
中道往還(古道)の少し手前にある溶岩で積まれた石積です。
真ん中の平坦地を取り囲むように、溶岩の石積が積まれています。
溶岩は一つ一つの石はあまり大きくはありません。
ここは中道往還のすぐ近くに位置します、よってこの建物跡らしき場所は
中道往還に関係がある建物がそこにあった事を物語っているのではないでしょうか?
城山説明看板
とても分かり易く、的を射た説明で良い看板です。
城山登山道入口
国道139号線のすぐ脇に位置する(国道からは入れません)
こちらから登ります。
こんな感じで国道のすぐ脇に登山道があります。
急峻だった瞬間
登り始めてすぐ、この急斜面がお出迎えします。
さすがは城山、角度がハンパありません。
右に左にと九十九折れの山道を進みます。(斜面が急で息が切れます)
尾根道
城山入口から15分位で尾根にでます、ここまでくればあと少しです。
堀切手前
目前に標註と堀切が見えます、この瞬間なんですよね
疲れが吹き飛ぶ瞬間ってやつは。
竪堀!???
堀切の所に標註があるので見てみると…………!
「 竪堀 」と書いてあるではないですかっ! こっ、これは???
こちらについては下山後に城山を管轄する河口湖町に確認を
とる事にしました。(この時のやり取りは其の二で書きます)
竪堀が無い…
よく山城で見かけられる、堀切からの~竪堀っ!これの竪堀の事を
いっているのかと思い堀切の両側を見てみるが、崖のような斜面に
なっており、竪堀は確認できませんでした。
看板地図にも
ここにも自信満々で「竪堀」と表記してあります。
ここまでくると「あれっ?自分が間違っているのか?」と、
思い始めてきます。
噂の連続堀切だった瞬間
こちらの本栖城は細長い縄張りの尾根上に、短い区間で4つの堀切が
設けられており、この城跡の見所となっています。
写真の場所は最初の2つの堀切が連続する二重堀切です。
尚、このあとにある3つ目と4つ目の堀切は大堀切となります
堀切のアップ
400年近く前の堀切が今、こうして目の前に存在することに感謝
しながら、この先にある大堀切を目指し進みます。
(本栖城・大堀切編は来週の其の二で紹介します。)
ご当地グルメ
わかさぎ定食:
富士五湖で山中湖と河口湖はワカサギ釣りが盛んな所で、ワカサギ
を使用した様々な郷土料理が楽しめます。
ここで食べました↓ Ctrlキーを押しながらクリックするとジャンプしません。
https://tabelog.com/yamanashi/A1903/A190303/19000460/
本栖城
見所ポイント:石塁、堀切、大堀切、竪堀、狼煙台、狼煙台石垣、樹海の景色、
駐車場: 旧上九一色中学校跡にある駐車スペース(5~6台)
其の二へ続く(大堀切編)