みやじ の登城備忘録

2018.4月スタートの続日本100名城スタンプラリーをメインに活動をしています。お城の散策と同時に地元B級グルメも堪能します。


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龍岡城登城! 続日本百名城 2城目 其の一

龍岡城

別名: 龍岡城五稜郭、桔梗城

所在地:〒 384-0412  長野県佐久市田口3000 - 1

城地種類: 平城

築城年:元治元年(1864)~慶応3年(1867)

築城者: 松平 乗謨(まつだいら のりかた)

文化財史跡区分:国指定史跡

龍岡城(北東端)

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2017年4月6日の「城の日」に財団法人日本城郭協会続百名城

を発表しました。長野県からは龍岡城五稜郭と高島城が選ばれました。

続百名城は幾つか登城済みですが、スタンプを押したうえで登城数

をカウントしたいと思います。龍岡城を登城 2 城目とします。

龍岡城概要:

龍岡城は幕末期に築城された星形陵墓で、函館の五稜郭とともに日本に二つしか現存しない西洋式城郭の貴重な史跡である。開明派だった藩主松平(大給)乗謨が自ら設計にあたり、元治元年(1864)に着工。明治維新を目前とした慶応3年(1867)に一応の完成をみたが、西側3分の1ほどの堀などは未完成に終わっている。と、手元の資料にかいてあります。

ふれあいの館

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駐車場はここ「ふれあいの館」にあるので、ナビの設定はここ

にしましょう。

 

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ここ、ふれあいの館には各種資料やお土産(クッキーが旨い)、

ボランティアガイドの方もいるので必ず訪問して下さい。

スタンプもここにあります。

 

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このような展示品も展示してあります。

 

大手門跡

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ふれあいの館を出てすぐ正面にあるのが、ここ大手門跡です。

写真にあるように大手橋が架けられており、この付近の道幅が

最も広く約9.1m、その他はやや狭く平均7.3mとなっているみた

いです。

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大手橋から西側の濠を見てみます、桜がまだ満開ではありません。

奥に見えるのが「ふれあいの館」です。

 

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こちらの桜は大手門跡脇にあった桜です、この桜は満開状態で

咲き乱れています。(どうやら種類の違う桜があるみたいです)

 

北東の堀と桜

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門(出入口)のある凹んだ部分の濠は屈曲しており、このような

感じになっています。因みに写真左側の桜と右側(内城)の桜は

やはり種類が違うみたいです。

 

五稜郭北東端

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「ふれあいの館」を出てすぐ近くにある星形の先端部分です。

桜が満開であればとれだけ美しかっただろうか。

 

 

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北側の先端部分の近くにある道路にはこのような看板が…。

日本にはこの他に、三稜郭や四稜郭の城跡がありますが、

形のしっかりと残る五稜郭は函館とここ龍岡城だけみたいです。

 

北側の濠

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星形の城壁にそって散策する事にします、西側の未完部分に向

かって進みます。石垣の上には見事な土塁が盛られています。

 

看板

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北西にある黒門へ向かう途中にこちらの看板はあります。

" 七尺五寸 " とか言われてもピンと来ません、もう少し現代風に

お願いできませんか、佐久市教育委員会さん。

 

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神社の裏あたりまで来ました、濠、石垣、土塁、桜、和風な建物

と五拍子揃った風景です。(切込接の布積が美しい)

 

黒門付近の風景

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写真からも見てとれるように、城としての規模は函館の五稜郭

と比べるととても小さいです、濠の幅や深さはもちろん石垣の

高さもそれ程ありません。こうなった理由は色々あるみたいです。

 

黒門跡

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黒門跡は現在、佐久市立田口小学校の通学路となっています。

奥に見えるのが校舎とグラウンドです、こんな所(お城の中)で

学問を学べるなんて、なんと羨ましい!

 

黒門付近の未完部分

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ここからは濠が無くなり、未完成の部分となります。

刎出の乗る天端石はやや小ぶりな形の整った石で、布積で積ま

れています。下側に行くにつれて石が大きくなっています。

 

刎出と石垣

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近くまで寄ってよ~く見てみます、刎出は長方形でやや大きめ

の石が使用されています、色が刎出の石と石垣の石とでは違う

ので石の種類が違うのかもしれません?

パンフレットには「石垣は五稜郭周辺の山で産出する溶結凝灰岩

佐久石)を使用している」と、書いてありました。

 

近年に積まれた?

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北西にある練兵場の近くの石垣です、これは明らかに近年に積

まれた石垣ですね、コンクリートブロックを自然石に変えただけ

の積み方です。天端石までこんな形に……。

 

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こちらは直ぐ近くにあった石垣です、谷積で修復するならこれ位

のセンスで積んでもらいたいものです。

 

砲座台石垣

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城西側にある練兵場の砲座台石垣です、基本的には切込接の布積

なんですが下の部分は六角形の石が幾つか見られるのでその部分

については亀甲積といったところでしょうか?

 

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同じく砲座台石垣の写真です、切込接の表面がはつり仕上げで

とても美しい石垣となっています。因みに砲台はこの西側の端

に1つだけしか設置されませんでした。(予算や幕末の諸事情により)

 

南西の石垣

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こちらは城の南西にある未完成部分の石垣です、見事なまでに

" 畑 " になっています。

 

南西穴門付近

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この先には濠がありますが、こちらの未完成部分には濠のスペース

はあれど濠が造られる事はありませんでした。

 

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石垣から排水溝のようなものが出ていました。

この辺りの石垣は所々崩れたり傾いていたりしています。

 

ご当地グルメ

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山賊焼き:

山賊焼きは割と大き目な鶏肉に、にんにく醤油ベースの味付けを

して片栗粉、 小麦粉などをまぶしてカラッと揚げた郷土料理です。

本当は安養寺ラーメンを食べたかったのですが、龍岡城に来る途中

空腹に耐えきれず、PAで食べました。

龍岡城

見所ポイント: 石垣(切込接、打込接、野面、)刎出、お台所、陵墓の桜、

駐車場: であいの館  十数台駐車可能。

中間報告:ここ龍岡城は五つの稜を持つ城としては日本に函館とここにしかなく、とても貴重な城跡となります。しかしながら規模はそれ程大きくはなく、建物の類の遺構はあまりありません。それには理由があり、資料によると「大給松平氏は代々(陣屋格)で、城を持つ資格が無かったため、天守その他さまざまな防備施設などが作れなかった。」と、あります。それでも西洋の星形城郭に惚れ込み、ここまで完成させた事はとても凄い事であり、共感させられます。

其の二へつづく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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