みやじ の登城備忘録

2018.4月スタートの続日本100名城スタンプラリーをメインに活動をしています。お城の散策と同時に地元B級グルメも堪能します。


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二条城登城! 日本百名城40城目

二条城

別名: 元離宮二条城

所在地: 〒604 - 8301 京都市中京区二条通堀川西入二条城町541 

城地種類: 平城

築城年代: 慶長6年(1601)寛永3年(1626)

築城者徳川家康     徳川家光

天守の現況天守台のみ残る

文化財史跡区分: 国指定史跡、国指定名勝、国宝6棟、重要文化財22棟、等。

二ノ丸御殿

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3連休の休みなので三重、奈良、大阪、和歌山、京都、7名城(百名城)制覇の旅に出掛ける事にしました!7城目この旅最後のお城はここ「 二条城 」へ。

二条城概要:

二条城は、徳川家康が慶長6年(1601)、京都における儀礼施設として築城に着手し、同8年(1603)には、ここで征夷大将軍拝賀の儀式を行っている。このときの城は、現在の二の丸に相当する場所にあった。その後改築が行われ、家光の時、後水尾天皇行幸を迎えるため本丸御殿と総塗籠の白亜の五重天守が造れられ、今日の規模となった。しかし、天守寛延3年(1750)落雷で焼失。現在、現存の二の丸御殿が徳川幕府の栄華を伝えるが、本丸御殿は市中の火災による類焼で失われたため、その場所に明治27年(1894)、京都御苑内の旧桂宮邸が移築されている。平成6年には「古都京都の文化財」のひとつとして世界文化遺産に登録された。と、手元の資料に書いてあります。

東大手

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駐車場に車を停め、この門の手前に受付があるので入場券を購入。

この二条城には大手門が二つあり、一つがここ東大手門でもう一つが北大手門です。

ちなみにこちらの東大手門が正門で、北大手門はやや小ぶりな感じとなっています。

 

東南隅櫓

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東大手門から左側(南)を見るとすぐ近くに東南隅櫓が見えるので

城内へ入る前に見ておきます。

 

 

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二条城に現存する2基の櫓のひとつです、張出の上部に千鳥破風が

置かれています。

 

築地塀

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城内にある二条城管理事務所内にてスタンプを押した後(東大手門を右折)

右手に築地塀を見ながら二の丸御殿を目指します。

 

唐門

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2013年に修復工事が完了しているので、現在の唐門は豪華絢爛

な煌びやかな門となっています。ちなみに屋根のカーブですが

唐造りで出来ているので唐門と呼ばれているとか。

 

二の丸御殿

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二の丸御殿の入り口です、地図には「 車寄 」と書いてあります。

とにかく人が多く、混雑しているのでシャッターチャンスが来るまで

ひたすら待ち続けます。

 

二ノ丸庭園(特別名勝

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二ノ丸庭園は書院造庭園で小堀遠州の作と伝えられています。

 

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池の南側に後水尾天皇行幸御殿が建てられた際に改造されたと

伝えられており、主に大広間、黒書院、行幸御殿の三方向から美

しく見えるように工夫されて造られたといわれています。

 

本丸見取図

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本丸部分はこのような感じになっています。

 

 

内堀と高石垣

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本丸部分は写真にあるような内堀で囲まれ、高石垣によって

守られています。

 

北西からの天守

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本丸は寛永3年(1626)徳川家光の命により増築されました。

当時五層の天守が高くそびえ建っていましたが1750年に落雷に

より焼失してしまいました。

 

天守

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現在は高さ20mの天守台の石垣が残るのみですが、当時はその上に

高さ28mの天守が建っていたと言われいます。

天守は五重五階地下一階で平面は、一重目の幅が約21m、奥行きが

約19mで、二重目以降の広さをひと回りづつ規則的に減らして積み

上げる層塔型天守であったと言われています。

なぜこんなにも詳しく分かるのかというと、寛永度二条城天守の設計図

である「 二条城天守建地割図 」が残っているからです。

 

打込接の石垣

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天守台の角石は大きめの石を使用した立派な算木積となっています、

平面部分は打込接の布積となっています。

が、ここである事に気付きました!写真中央の石垣の真ん中から上

の部分に注目して下さい、この辺りが谷積になっている感じです。

それもかなり半円を意識して積まれています、(形はやや悪いですが

そうです、福島県の白川小峰城で見た「同心半円形落とし積み」を

彷彿とさせる石垣です、石積職人さんの遊び心でしょうか?

 

北中仕切門

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この写真では分かりにくいですが、冠木・鏡柱・扉の全てに筋状の

鉄板が張られ、防備強化が図られています。

 

南東櫓台

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本丸の四つの角にそれぞれ天守と櫓が建てられていました。

この南東部分には二重櫓があったとされています。

 

スタンプ押印

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スタンプ設置場所:元離宮二条城事務所内

スタンプの状態: " 普通 " 使いすぎでややくたびれているのか?

二条城

見所ポイント:二の丸御殿、二の丸東大手門、その他門多数、東南隅櫓、西南隅櫓、

       本丸、天守台、石垣、水堀、二の丸庭園、等。

駐車場:元離宮二条城第一駐車場(120台)有料 120分1000円!(高っ!)

総評: 門や櫓などの現存建物は姫路城に次ぐ数の多さを誇るが、最大の見所は二の丸御殿。御殿内部の豪華絢爛な障壁画など、天守や石垣とはまた違った城の魅力を感じさせてくれる。と、手元の資料に書いてあります。まったくもってその通りです。

戦う城というよりは、" 儀礼"や " 観せる " 事に重きを置いた感じのこの二条城。

煌びやかな装飾を施した御殿や障壁画、優雅な五重の天守などまさに当時の江戸幕府

徳川将軍の権威を象徴するかのような絢爛豪華にして堅固な要塞、それがこの二条城です。見所多数のここ二条城に週末あたり訪れてみてはいかがでしょうか。

尚、最後にグーグルマップの地図を貼り付けた時に気付いたのですが、二条城の本丸と二の丸の敷地の境界が堀川通りや千本通りと比べるとやや傾いている事です。

調べてみると京の都が造られた頃は方位は星を基準にしていたが、家康が二条城を築城した頃は西洋の最新技術であるコンパスがすでに日本へ入って来ていたらしく、そこにわずかではあるが誤差ができ、あのような僅かに傾いた形になったらしい。歴史って本当に面白いですね。

今回の旅の記録:

総走行距離:1299km. 総運転時間:23時間.   使用した燃料:76L.

俺は行く、そこにお城がある限りっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和歌山城登城! 日本百名城39城目 2011.2.12

和歌山城

別名: 竹垣城、虎伏城、

所在地: 〒 640 - 8146 和歌山県和歌山市一番町3

城地種類平山城

築城年代天正13年(1585)

築城者:  浅野幸長徳川頼宣(よりのぶ)

天守の形態: 層塔型 三重三階 RC造

文化財史跡区分: 国指定史跡、国指定名勝(西の丸庭園)、国の重要文化財(岡口門)

和歌山城天守

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3連休の休みなので三重、奈良、大阪、和歌山、京都、7名城(百名城)制覇の旅に出掛ける事にしました!6城目はここ「 和歌山城 」へ。

和歌山城概要:

和歌山城天正13年(1585)、羽柴秀長が紀ノ川と和歌川にはさまれた標高48mの小山に居館を築いたのに始まる。その後慶長5年(1600)関ヶ原の戦いの功績により入った浅野幸長が大改築を行った。さらに元和5年(1619)に入城した徳川家康の第10子頼宣が御三家にふさわしい城にする為大拡張を行い、二の丸・砂の丸などの曲輪や庭園を造成、今見られる和歌山城の姿がほぼ完成した。虎伏山山頂に本丸をおいた広大な平山城で、三重三階の大天守と小天守、乾櫓、二の門などが多門櫓で結ばれた連立式天守であった。嘉永3年(1850)に再建された天守第二次世界大戦で焼失したものの、昭和33年(1958)鉄筋コンクリートにより再建された。(手元の資料より抜粋)

雰囲気抜群な石垣

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駐車場に車を停め、その辺をウロウロすると写真にあるような

石垣を発見!角石の算木積が良い味だしてます。(この苔むした感じも良い)

 

新裏坂登り口

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駐車場からすぐ天守へと行けるのでまずはスタンプを押すため

天守を目指します。

 

櫓門

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荒々しく積まれた野面積の石垣上に櫓が、そして天守郭入口となる

門が一体となり最高の造形美となっています。(う、美しい!)

 

緑泥片岩と多門櫓

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和歌山城で使用されている石は「 緑泥片岩 」という緑色と青色

を足したような色合いをしています。

別名「 紀州の青石 」とも言われています。

 

天守

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天守は国宝(旧国宝)に指定されていましたが、第二次大戦の大空襲で焼失してしまいました。(またもや米軍がしでかしてくれました)

現在のものは、「 天守御普請覚張 」を参考にして1958年(昭和33年)に再建されました。

 

乾櫓

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天守と多門で繋がっており、内部も見学できます。

 

天守からの眺望

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天守からの眺めです、正面が乾櫓で左隅が二の門櫓、そのとなりが

二の門(楠門)です。

 

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往時、この乾櫓の向こう側にはいったいどんな景色が広がって

いたのだろうか?

 

天守南下の石垣

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ここ和歌山城の石垣はとにかく見た目が特殊で、( 緑泥片岩による石垣

おそらくは近世城郭ではここと徳島城でしか見る事が出来ないのではないでしょうか?

 

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こちらは石垣の石の加工が天守下の物とは違い、明らかに一つ一つ

の石が大きいです。(おそらくはただの野面積で牛蒡積みではない?)

 

表坂付近の高石垣

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表坂登り口付近にある見事な切込接の高石垣です、ここの角石の算木積はよく見ると角脇石が通常だと一つなのに対してここの石垣は二つならんでいる感じになっています。なので短辺側も長辺側と同じ長さ(幅)になっており、見た目が左右対称で石垣上部まで反り上がっています。しかも算木積部分の石は表面が加工(すだれ仕上げ風)され、稜線も際立たせているので見る者を圧倒させる、「見せる石垣」となっています。

 

西の丸庭園

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国の名勝に指定されている西の丸庭園内にやってきました。

写真奥に見えるのが和歌山城の見所の一つでもある「 御橋廊下 」です。

 

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心が癒されます。

 

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苔が素晴らしい!

 

高石垣

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この部分の石垣は勾配がかなり緩やかで、積み方も年季を感じます、

年代的にはかなり古いのではないかと予想します。

 

牛蒡積?

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この緑っぽい緑泥片岩 は石に目が入っているらしく、ある一定の方向に対して簡単に割れるため、どうしても加工の工程で長細くなってしまう傾向があるのだとか。

その長い部分を石垣の奥へと入れる事により、石と石の接地面積が多くなり石垣の強度が上がるらしい。

(でも目の前の石垣が牛蒡積かどうかは、石を引っこ抜いてみないと分かりません)

 

積み方が…

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こちらの石垣、まるで「 適当 」に積まれているように見えます。

でも、簡単に崩れないところをみるとこれは計算して積まれているのかも?

 

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まさにレアな石垣。

 

食違い虎口

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この和歌山城では色々な年代の様々な石垣を見る事ができます。

まさに石垣の博物館といった感じです。

 

スタンプ押印

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スタンプ設置場所和歌山城天守入口受付

スタンプの状態: " " 管理状態は良いです、難しい緑色でもキレイです。

和歌山城

見所ポイント:岡口門、続土塀、追廻門、西の丸庭園、石垣、堀、等。

駐車場:和歌山公園駐車場(58台)有料 市役所横市営駐車場(150台)有料

総評:豊臣期・浅野期・徳川期の3期にわたって築かれた野面積・打込接・切込接などの様々な石垣が見られるのがまず見所。西の丸庭園は城内に残る庭園遺構として貴重であり、また紅葉の名所としてもよく知られている。と、手元の資料に書いてあります。

まさにその通りです。天守をはじめとして各種櫓や多門、土塀など建造物も多くあり、

家族で来てもみんなが飽きる事があまり無いような感じのお城となっています。

でもそれでいて、石垣や堀は見事の一言で一日中観ていたいという衝動に駆られる程に素晴らしい。特に緑泥片岩で積まれた青緑の石垣は「紀州の青石」と言われるだけありとても美しく、見る者を魅了します。こんな素晴らしき徳川御三家の城、和歌山城に週末あたり訪れてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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