篠山城
別名: 桐ヶ城
所在地: 〒 669 - 2332 兵庫県篠山市北新町2-3
城地種類: 平山城
築城年代: 慶長14年(1609)
築城者: 徳川家康
文化財史跡区分: 国指定史跡
大書院
4月の下旬、桜が咲く気持ちの良い週末、3連休になったので兵庫県、
岡山県、岐阜県、の名城 7城(100名城)を巡る旅に出る事にしました。
2城目はここ「 篠山城」へ。
篠山城概要:
篠山城は慶長14年(1609)、徳川家康が大阪城の豊臣氏にそなえて、大阪や京都から山陽や山陰へ通じる交通の要所に築城した。天下普請により築城工事は進められ、総奉行は池田輝政、縄張は築城の名手藤堂高虎でわずか6ヵ月程で完成した。本丸と二の丸は高石垣で囲まれ、その外側に三の丸と堀が巡り、3つの角馬出で虎口を固めていた。学術調査を基にして平成12年に大書院が再建された。と、手元の資料に書いてあります。
城内の桜
ナビに従い城の南東にある駐車場へと到着、すると桜がほぼ満開状態。
天気は生憎の曇り空でしたが、美しい桜がお出迎えしてくれました。
説明看板
この篠山城は15ヵ国、20の大名、総勢約8万人を動員しての大工事で、
わずか6ヵ月とう短期間で築城されました。
高石垣と桜
先程の看板から内堀を東へ向かっていると、高石垣と桜が目に入りました。
余りに美しいので思わず一枚。
高石垣
ここ篠山城では多くの大名達がそれぞれ区画単位で石垣を担当していた
ので、場所によっては石垣の積み方や石の形が違うのが見てとれます。
天下普請で築かれた城ならではですね。
犬走り
藤堂高虎と言えばやはり「犬走り」が有名ですが、ここ篠山城の犬走り
はとにかくデカイ(広い)! 最初見た時、犬走りに見えなかった程。
二の丸高石垣
本丸北西にある二の丸高石垣です、屏風折の石垣上部に見える屋根が
大書院です。それにしても濠と桜と石垣の3点セットは " 絵 " になり
ます。
「天下普請」で築城された城の石垣には、工事を担当した大名や石工
集団を表す記号や家紋などが刻印されていました。
ここ篠山城には多くの刻印石があるので、宝探し感覚で見つけてみて
はいかがでしょうか。
大書院
こちらの大書院は1944年(昭和19)1月6日に火事で焼失してしまいま
したが、2000年の4月に復元され、現在一般公開されています。
創建時には屋根は杮葺(こけら ぶき)で建てられていましたが、
維持費等がかかる為、その後瓦葺きになっていました。
2000年に復元された大書院は2年の歳月をかけ、創建当時の杮葺で復元
されました。
スタンプ押印
スタンプ設置場所:大書院館内
スタンプの状態:室内管理なので状態は " やや良 "
スタンプのデザイン:やや大雑把な感じが否めなくもない感じ。
篠山城
見所ポイント: 本丸、二の丸、三の丸、天守台、高石垣、刻印石、犬走り、濠、馬出
駐車場: 三の丸西駐車場(350台)一回200円
総評: 本丸にそびえ立つ高石垣は荒割石(粗割石)を用いた見事なもの。石垣に刻まれた様々な刻印や高虎の城に特徴的な、石垣の裾と内堀の間に広くとられた犬走りは是非見ておきたい。と、手元の資料に書いてあります、まったくその通りでございます。
徳川家康によって、天下普請で築かれたこの篠山城は、多くの大名達を動員しわずか半年で築城されたとされています。それだけの短期間で築かれたとは思えない程にしっかりとした高石垣が魅力の平山城となっています。現在は本丸を中心とした内堀と外堀までしか残っていませんが、本丸の見事な高石垣を見ながら往時に思いを馳せることができると思います、こんな日本でも十数例しかない「天下普請」で築かれた城(江戸城、名古屋城、高田城等)、篠山城に週末あたり訪れてみてはいかがでしょうか。