伊豆 長浜城
城地種類:山城(海城)
築城年代:不明 天正7年(1579)頃?
築城者:不明 大川氏?梶原氏?
文化財史跡区分:国指定史跡
伊豆・長浜城概要:
駿河湾奥部の内浦湾に面したこの城は、室町時代から北条氏に仕えていた大川氏が居城としていた。その後武田氏が狩野川沿いに三枚橋城(のちの沼津城と同地)を築城したため、水路を絶たれた北条氏が1579年(天正7年)頃、北条水軍の基地として改修したとされる。武田水軍との幾多の戦いの際の発進基地ともなっており、1580年(天正8年)には千本浜沖で、後に駿河湾海戦と呼ばれる大規模な海戦も起こっている。そして、1590年 豊臣水軍の侵攻の際は土侍が敗走、一戦も交えず陥落した。
と、Wikipediaに書いてあります。
伊豆の海城
とても寒く風が強いのだが、天気が良いので静岡県沼津市内のお城を
巡る事にしました。
帯郭
帯郭(郭J)を通り、重須側(南西)へ向かいます。
安宅船模型
原寸大で表示されています。
けっこう大きいです。
石垣
ここ長浜城は自然の地形を利用した土塁を中心に城郭造りがされて
いるため、城内では石垣をあまり目にする事がありません。
堀切I下の竪堀
南西の急斜面にある竪堀はこの部分に存在します。
竪堀
現在はこんな感じになっています。
それでは説明看板を見てみましょう。
しっかりとした説明で分かり易いです。
竪堀からの景色
この重須側の斜面が、いかに急峻で高さがあるか分かると思います。
第一郭(主郭)へ向かう
ここ長浜城の説明看板はとても良くできていて感心します。
縄張りにおける主郭の位置です。
主郭から見る城配置
ここ長浜城が北条軍にとっていかに重要な拠点であったか
想像ができます。
本来なら富士山が…
晴天の日ならちょうど雲がある辺りに、富士山が見えてとても
美しい景色だそうです。
主郭建物跡から見る
ここにあった建物から指揮官が色々命令や指示を出していた
のだろうか?
重須側説明看板
ここ長浜城の防衛の要はやはりここ、「 重須側 」 なんだろうな
と思いました。
安宅船
よく出来たCG写真だな、と思ったら実物?
(沼津市立図書館展示)とあります、見てくるんだったと後悔。
船の帆と艪についての説明です。
舵についての説明です。
小早船についての説明です。
攻撃についての説明です。
戦う事に重きをおいた「 軍船 」ですね。
安宅船の防御についての説明です。
それにしても良く出来ているなと、感心させられます。
駿河湾海戦
実力が拮抗し、引き分け続きだったという事でしょうか?
ガイダンス施設と城址
城の南西(重栖側)斜面とガイダンス施設です。
国指定史跡だけあり、とても充実したガイダンス施設となって
います。
バス停
さすがは国指定史跡!バス停まで完備してます。
まさに至れり尽くせりです。
スタンプは…
ありません。
ご当地グルメ
アジの干物:
沼津港はアジ干物の伝統ある製法と恵まれた風土により
「干物(ひもの)加工」が日本一と言われています。
こちらで食べました↓
https://tabelog.com/shizuoka/A2205/A220501/22018996/
伊豆・長浜城
見所ポイント:第1~4郭、第2郭の櫓、堀、竪堀、腰郭A.B.C.D.山頂からの眺望、等
駐車場: 長浜釣堀観光センターの一部が長浜城見学者用Pとなっています(5~6台)
総評:内浦湾に突き出た半島を上手く利用し、竪堀や堀、各郭群を配置し、要害堅固な「 海城 」に完成させた北条氏の築城技術に関心させられる、とても見所のある城跡となっています。国指定史跡だけのことはあり、道も整備されていて、芝生も敷かれてきれいです。北条水軍の拠点として何艘もの軍船が停泊していたとされるここ長浜城、
往時、軍船が海面を埋め尽くさんとする光景が目に浮かんでくるようです。こんな素敵な海城である伊豆・長浜城にご家族で訪れてはいかがでしょうか。