松坂城
別名: 松阪城
所在地: 〒 515 - 8515 三重県松坂市殿町
城地種類: 平山城
築城年代: 天正16年(1588)
築城者: 蒲生氏郷(がもう うじさと)
文化財史跡区分: 国指定史跡(2011年に「素晴らしい!」と言う事で指定される)
表門左側の石垣
3連休の休みなので三重、奈良、大阪、和歌山、京都、7名城制覇の旅に出掛ける事にしました!1城目はここ「松坂城」へ。
松坂城概要:
天正16年(1588)、築城の名手といわれる蒲生氏郷が、海に面した松ヶ島城に代わる城として独立丘陵上に築城した。氏郷は近江国日野の出身で、織田信長の寵を受けた武将であったが、出身地の工人などの技術者集団を引き連れ、安土城とよく似た縄張りや建物構成をもつ城を造った。本丸には3重の天守をはじめ多くの櫓が建てられ、各曲輪に豪壮な石垣が築かれた。また氏郷は信長に倣い、楽市楽座を設けるなど松坂の城下町を整備して、伊勢商人の本拠地として栄えさせた。と、手元の資料に書いてあります。
表門虎口
駐車場に車を停め、表門のあった所から城内へ。
野面積みの石垣群がお出迎えします。(早くもテンションがあがります)
本丸下段高石垣
この松坂城、周囲を三の丸に囲まれる形で縄張りが構成されていました。
二の丸に入り、そのまま進むと本丸に至るわけですがこの松坂城には本丸が上段と下段にわかれていました。上段は城の中枢として機能していたらしく、天守と櫓が多門櫓で結ばれた守りの堅い主郭となっていたそうです。
石垣に寄ってみる
この日朝から小雪がちらつく天候で気温が低い、この後伊賀上野城と高取城へ行く予定があるので気が焦る。それにしても実に立派な高石垣です、この高石垣の壁が城内を
隈なく取り囲んでいて " 総石垣造 " となっています。
天端から
やはり上から見るとその高さを実感できます。(た、高い!)
でも安全柵を越えるのはやめましょう。(良い子はマネしないでね)
本丸上段付近
何しろ7年近くも前の登城記録なので写真の場所が何処だったのか
覚えていません。(一生懸命思い出したのですがダメでした。)
虎口階段
本丸上段へ行く為に階段を登り始めると、この城の小さなボランティアガイドが
近寄ってきました。(写真左下)
チップ(パンくず)をあげて案内を頼むと…。「きたい丸」の梅林までガイドしながら
案内してくれました。
きたい丸高石垣
小さなボランティアガイドとお別れした梅林のすぐ横に写真のような石垣がありました
石垣の天端部分が若干盛り上っています。(何か意味があるのだろうか?)
隅櫓跡高石垣
先程の場所から右回りに進んで行くと隅櫓跡があります。
この時点でかなり雪と風が強くなってきており、この後の予定が
気になっていました。伊賀上野はともかく高取城は大丈夫なのか?
石垣天端から(2)
これだけ不揃いの石たちを、ここまで正確に
高く積む技術は凄いと思いました。
角石の補修
写真左側の角石(算木積)の部分ですが、明らかに石の色が違うのと
形が整いすぎているので近年になってからの補修だとわかります。
しっかりと城址の整備がされている感じがして、嬉しいかぎりです。
横矢枡形
やはり高さがある石垣の " 横矢枡形 " は迫力がちがいます。
稜線が…
このアングルで石垣を見ていた時にふと感じました。
「天端と角石の稜線が実に見事で美しい」事に。
まさに芸術ともいえる石垣の造形美に暫くの間、見入ってしまいました。
角石の補修
かなり下の方まで角石を交換したもようです。
でも角脇石は同じ種類の石を使用しなかったみたいです。
石垣を修復し、この素晴らしき歴史文化遺産を後世の人達に残し、
そして伝えていこうとするこの素晴らしい姿勢に「あっぱれ!」
隠居丸高石垣
こちらの石垣は松坂城の高石垣の中で一番自分が好きな高石垣です。
石垣の古さが感じられるのに、稜線のすじが強調されている感じでとても美しい。
そしてこの石垣だけやけに反りを伴う曲線美が、見る者を虜にしてしまう位しっかりと造りこまれています。
スタンプ押印
スタンプ設置場所:松坂市歴史民俗資料館 本居宣長記念館
スタンプの状態: " 普通 " 赤スタンプは押す力加減が難しい。
ご当地B級グルメ
松坂牛牛丼と伊勢うどんのセット
松坂牛の定義
黒毛和種、未経産の雌牛
- 松坂牛個体管理システムに登録されていること
- 松坂牛生産区域(旧22市町村)での肥育期間が最長・最終であること
- ※生後12ヶ月齢までに松坂牛生産区域に導入され、
導入後の移動は生産区域内に限る。 - 以上の条件をすべて満たし出荷されたものが松阪牛と定められています。
なるほど、値段が高くて高級な訳です。伊勢神宮まで行き参拝した後に食べました。
松坂城
見所ポイント: 本丸、二の丸、天守台など見事な高石垣群
駐車場:松坂市営駐車場(無料)数百台駐車可
総評:天守台はじめ野面積による高石垣が一番の見所。巨石を交えた高石垣が二の丸・本丸・本丸上段と階段状に築かれていることにも注目したい。と、手元の資料に書いてあります、まったくもってその通りです。
城全体を石垣で囲む総石垣造の城として、石垣好きにはたまらない城跡となっています。とくに「きたい丸」や「隠居丸」の高石垣は見事で、見る者を石垣の虜にしてしまうのではないか?と思える程に美しく力強い仕上がりとなっています。
石垣に使用されている石の総量はいったいどの位になるのか? また工事期間はどの位かかったのか?等々、考えるだけでも楽しくなってきます。
まさに " 石の城 " という感じの名城、松坂城に週末あたり足を運んでみてはいかがでしょうか。