みやじ の登城備忘録

2018.4月スタートの続日本100名城スタンプラリーをメインに活動をしています。お城の散策と同時に地元B級グルメも堪能します。


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彦根城登城! 日本100名城 46城目 奇跡の現存天守と伝説の招き猫を求めて~

彦根城

別名: 金亀城(こんきじょう)

所在地: 〒522 - 0061 滋賀県彦根市金亀町1-1

城地種類平山城

築城年代: 慶長9年(1604)~元和8年(1622)

築城者: 井伊直継、直孝、

天守の現況・形態:望楼型 三重三階 木造(現存)

主な関連施設玄宮園、楽々園、埋木舎、彦根城博物館

文化財史跡区分: 国指定特別史跡、国指定名勝、国宝2件、重要文化財5件

彦根城天守

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4月の春麗らかな日、平日ではあるが仕事が3日ほど休みになったので 

岐阜県、愛知県、滋賀県福井県の名城 8城(100名城)を巡る旅に出

る事にしました。6城目はここ「 彦根城 」へ。

彦根城概要:

彦根城徳川四天王の一人、井伊直政が琵琶湖湖畔の磯山の地に城を築こうとする事に始まる。直政が死んだため築城は計画のみに終わったが、その意志を継いで子の直継は彦根山(金亀山)を城地と定めて、慶長12年(1607)に天守など主要部を完成させた。

築城は徳川家康の支援を受けて天下普請で行われ、また佐和山城や大津城など周辺の廃城から用材や石材などを調達、急ピッチで進められた。しかし城下町まで含む城の完成には20年あまりの歳月を要した。三重三階、華麗な装飾を施された天守明治維新の廃城令も戦災もまぬがれ、旧国宝保存法による城郭国宝の第一号に指定された。と、手元の資料に書いてあります、とても分かり易い説明で助かります。

鉢巻・腰巻石垣

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旧西郷屋敷長屋門付近のPに車を停め、早速散策開始。

すると内堀が現れます、内堀の城側は土塁で形成され天端と根石部分

のみ石垣となっています。

天端部分の石垣を「 鉢巻石垣 」、根石部分の石垣を「 腰巻石垣 」と

呼びます。

 

表門山道

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表門橋を渡り、券売所を通過すると天秤櫓前まですぐに行く事ができ

ます。(写真は廊下橋から撮りました)

 

天秤櫓

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太鼓丸の正目に構えられた櫓門で、両端を二重櫓として高石垣の上に

載っています。こちらの表門側の高石垣は野面積ですが、石が細長く

奥下方向へ力が行くように積まれた、牛蒡積となっているみたいです。

 

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こちらの天秤櫓、一見すると左右対称のように見えますが、よ~く見て

みると写真右側の櫓と左側の櫓は屋根の向きが左右で違います。

何か意味があるのでしょうか?

 

打込接の落とし積

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この天秤櫓の土台石垣は廊下橋を挟んで右側と左側で石垣の積み方が

異なります。右側が野面積だったのに対して、左側は打込接ぎの「

とし積」となっています。理由としては1800年代に石垣の修復が行わ

れその際に積まれたものだからとか。

 

天秤櫓と廊下橋

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廊下橋は鐘の丸から天秤櫓へ架けられているこちらの木製の橋の事です。

この橋には「落とし橋」としての機能もあり、非常時にはこの橋を落下

させ、敵の侵入を防ぐ事ができるようになっていました。

 

天守遠望

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太鼓門櫓を通り、本丸内へとやってきました。

写真は本丸東にある櫓台跡から撮ったと記憶しています。

 

装飾に富んだ天守

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こちらの天守は様々な種類の破風を多用し、相互に組み合わせる事で

複雑な造形美を醸し出しています。

 

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石垣のすぐ上の黒い部分が「下見板張」でその上部に窓が上にあがった

ような窓が「突上戸(つきあげど)」で、破風の三角の部分にある可愛

らしい飾りが「梅鉢懸魚(うめばち げぎょ)」となっています。

 

 

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こちら彦根城天守は、複雑な構造にして装飾が沢山施されているので

見る角度によって、天守が様々な " 表情 " をみせてくれます。

では、どれ程装飾が施されているのか紹介します。

入母屋破風 4、切妻破風 4、軒唐破風 4、庇付切妻破風 6、破風合計18

華頭窓18、梅鉢懸魚14、兎毛通(うのけ どおし)4 となっています。

 

天守からの景色

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ブログを書いていて気が付いたのが、天守内部の写真が一枚も残って

いない事です、たしか数枚撮ったはずなんですが…。残念というか

ショックです。「隠し狭間」と「三階天井のむき出しの梁」は是非

ご覧になって下さい。

 

ひこにゃん

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彦根藩二代当主である井伊直孝をお寺の門前で手招きして、雷雨から

救ったと伝えられる白い猫 " 招き猫 ”と、井伊軍団のシンボルとも言える

赤備えの兜を合体させて生まれたキャラクターです。

 

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愛称の「ひこにゃん」は、全国よりお寄せいただいた1167点の中から

決定したみたいです。

 

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開園20分前から並んで待機していたので最前列で撮影しています。

なので自分の後ろは大勢の人だかりで、天守前は人でごった返していま

す。ひこにゃんグッズも多数販売されており、凄まじい人気ぶりです。

(さすがは伝説の招き猫)

 

西の丸三重櫓

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こちらの櫓は1853年(嘉永6)に行われた大修理によって現在の姿と

なりました。尚、櫓の北辺と西辺には続櫓となる多聞櫓が備えられて

います。

 

七間橋(しちけんばし)

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玄宮園の中央には魚躍沼(ぎょやくしょう)と名付けられた広大な園池

が広がり、そこには大小4つの島や岩が配されていました。

七間橋はその橋に架けられた石橋です。

 

井伊直弼

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幕末に、日米修好通商条約に調印し、日本の開国近代化を断行した人物

で、第13代彦根藩主の幕府大老1860年安政7)、桜田門外の変

暗殺されました。(彦根城博物館で見て下さい)

 

スタンプ押印

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スタンプ設置場所彦根城表門券売所

スタンプの状態:" 普通 " 右側が若干かすれています。

彦根城

見所ポイント: 天守、天秤櫓、太鼓門櫓、西の丸三重櫓、佐和口多聞櫓、馬屋、等

駐車場: 桜場駐車場(100台位)二の丸駐車場(25台位)共に1回400円

総評:入母屋破風、切妻破風、唐破風と多彩な様式を組み合わせた国宝天守は美しく調和がとれている。現存の天守や櫓だけではなく、復元された表御殿、玄宮園や楽々園など見所は多彩である。と、手元の資料に書いてあります、上手い表現ですね流石です。

彦根城天守は奇跡的ともいえる強運で、明治維新の廃城令や戦災もまぬがれ、現在までその姿を残しています。実に多種多様な破風、装飾で複雑に構築された天守は実に見事で、その姿は見る方位、角度によって " 様々な 表情 " を見せてくれます。

ここ彦根城天守以外にも見所満載で、馬屋・佐和口多聞櫓・大手門跡・天秤櫓・太鼓門櫓・西の丸三重櫓・鉢巻石垣・腰巻石垣・鐘の丸登り石垣・等々、じっくり堪能しようと思ったら丸一日かかってしまいます。それ程に遺構が良く残り、また修復整備されている彦根城に週末あたり訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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