伊賀上野城
別名: 白鳳城(はくほう じょう)
所在地: 〒518 - 0873 三重県伊賀市上野丸ノ内106
城地種類: 平山城
築城年代: 天正13年(1585) 慶長16年(1611)
築城者: 筒井定次 藤堂高虎
天守の形態: 層塔型 三重三階 木造(復興)
文化財史跡区分: 国指定史跡
天守
3連休の休みなので三重、奈良、大阪、和歌山、京都、7名城(百名城)制覇の旅に出掛ける事にしました!2城目はここ「伊賀上野城」へ。
伊賀上野城概要:
天正13年(1585)年、伊賀の国を領した筒井定次が三層の天守を築き、北に表門を構えた。豊臣秀吉の没後、徳川家康が関ヶ原の戦いに勝ち、豊臣政権の継承者としての地位を確立するに及んで、慶長16年(1611)年、定次を失政を理由に改易。その後藤堂高虎が伊賀・伊勢の城主として伊予今治城から移り、自ら縄張りを指図。本丸を30m(29.7)の高石垣で囲み、筒井古城を大拡張した、しかし竣工直前の五層大天守は、慶長17年(1612)年9月2日の暴風雨で倒壊、そのうち大阪夏の陣で豊臣方が滅亡したので城普請は中止され城代家老が執政することとなった。
と、手元の資料に書いてあります。
移動
松坂城で石垣と松坂牛を堪能した後、すぐに伊賀上野城へと向かいました。
雪がまだ降っており、この後の " 高取城 " が心配だったからです。
石碑
駐車場(有料)に車を停めて早速城内へ、こんな天気なせいか
人はまばらで落ち着いて散策する事ができました。
石垣(1)
天守の中は最後にしようと思い、真っ先にここの名物である高石垣へ。
本丸西面の高石垣は総高約30mを誇り、その直線的なフォルムは
力強く、そして美しい。
石垣(2)
ここの石垣は " 打込接 " で角石は算木積となってます。
特徴としては一つ一つの石の大きさが、他の城の石垣に使用されている
石よりも大きい事があげられます。(特に天端石と角石はかなり大きい)
この高さの石垣から見る景色は感動ものです。
因みに安全柵はありません。(こんな硬派なところが大好きです)
この天候と気温で周りに人は誰も居ない、いまここで濠に落ちたら
死ぬかも? と思ったらこの高さに恐怖すら感じました。
天端から
この写真を撮る時、さすがに足がすくみました。(た、高い!)
上野城天守
高石垣を一通り見学したあとに天守も見学する事にしました。
上野城天守(2)
三重三階の天守は二重二階の小天守伴った連結式形で復興(木造)
されました。
天守(3)
この天守は郡上八幡城天守とともに、現存2例しかない戦前に建てられた
木造天守です。本来は五重五階の天守でしたが、三重三階に縮小して
復興されました。
天守内部
現在の天守である復興天守は、川崎克氏が私財を投じて藤堂高虎の天守台に建てたものです。昭和7年に着工し、昭和10年10月18日に竣工しました。
木造三層の天守と二層の小天守からなる連結式天守は伊賀地域の文化と産業の振興の拠点として「伊賀文化産業城」と名付けられました。また、その優雅な姿から「白鳳城」とも呼ばれ市民に親しまれています。
天守からの景色
晴れの日に、ここから見えたであろう景色はきっと
素晴らしいものであったと思います。
移動
先程高石垣から下を見ている時、濠沿いに道がある事に気が付きました。
そこで下まで行き、下の濠沿いから写真を撮ろうと移動する事にしました。
濠側から見る(1)
一旦城の敷地を出て、住宅地をぐるりと回り込み
やってきました石垣下に。(けっこう歩きました)
濠側から見る(2)
高石垣の上に鎮座する天守、この構図がとても素晴らしい。
この濠沿いの道路は雑木が生い茂り、石垣を写真に収められるポイントが
限られています。
(伊賀市には是非、この濠沿いの雑木を手入れしてもらいたいものです)
濠側から見る(3)
奥に見える横矢枡形の稜線と、手前の算木積の稜線とが平行に立ち並び
天に向かって伸びていくようなこの様は、まさに「 圧巻 」の一言です。
濠側から見る(4)
この伊賀上野城の高石垣の中で一番好きなアングルです。
奥、そして手前の超巨大な横矢枡形が立ち並ぶ様はまさに威容で、
下から見る者(攻め手)を圧倒します。
スタンプ押印
スタンプ設置場所: 天守1階
スタンプの状態: " 良 " スタンプの状態は良いです。(カッコいいデザインです)
伊賀上野城
見所ポイント: 本丸高石垣、内堀、復興天守(木造)、忍者関連、
駐車場:上野公園第一、第二、駐車場(有料)
総評: 天に向かって一直線にのびる本丸西面の高石垣は約30m(29.7)あり、力強さと美しさは圧巻の一言。「白鳳城」の天守からは上野盆地の雄大な景色を一望できる。
と、手元の資料に書いてあります、まさにその通りです。
正直、天守と石垣以外はそれ程見所は多くはありませんが、やはりこの圧倒的な高石垣は魅力満点で、見る者を驚愕、魅了させます。石垣の石も一つ一つがとても大きく、この石垣の工事がいかに大変な大工事であったか想像するだけで楽しくなってきます。
天守についても、川崎克氏が個人の私財を投じ協力者の人達とともに木造で復興させました。この木造で建てた事に意義があり、天守としてとても趣きがあります。
あと、写真を撮り忘れましたが筒井古城本丸周辺の石垣もとても見所があります。
この高さ約30m(29.7)、日本で2番目に高いこの高石垣と木造天守を見に週末にでも訪れてはいかがでしょうか。(因みに日本一は大阪城本丸高石垣で32mあります)