足利氏館
別名: 鑁阿寺(ばんなじ)(正式にはこちらが本名で別名が足利氏館が正しいのか?)
所在地:〒 326 - 0803 栃木県足利市家富町2220
築城者: 源義国、足利義兼
城地種類:平城
足利氏館登城 百名城No.15 2010.12.5
週末2日間で山形県、福島県を中心に百名城6城制覇の旅に出かけました。
5城目はここ " 足利氏館 " へ。
概要:
館をつくった足利氏は鎌倉幕府の有力御家人で、尊氏のときに室町幕府を開いた。
足利氏館の創築者には諸説あるが、足利氏2代目義兼説が有力である。
水堀と土塁に囲まれた方形の館跡は、鎌倉時代の地方武士の館の姿を今に伝える貴重な遺構である。
建久7年(1196)、義兼が館内に持仏堂を造った。これが「鑁阿寺」という足利氏一門の氏寺となり、現在に至っている。と、資料に書いてあります。
濠
駐車場が見当たらなかった為、少し離れた観光用の駐車場に
車を停め歩きました。
最初は「濁った水の用水路だな」程度に思っていましたが、
どうやら " 濠 " だったみたいです。(失礼しました。(^_^;))
濠と土塁
濠の脇に土塁が見てとれます、手入れが行き届いている感じです。
話は変わりますが、ここへ来る途中に " 渡良瀬橋 " を通りました。
森高千里さんの歌で有名ですね。(写真はとれませんでした。)
楼門(山門)と太鼓橋
桁行 780.0cm 梁間 339.0cm
唐破風桟瓦葺 (からはふ さん かわらぶき)
江戸時代
鑁阿寺(ばんなじ)正面入り口のお堀に掛けられた反り橋で、内部の天井は格天井と言われ、格子の型に組まれていて、お堀の縁石には切石の橋脚が利用されています。
江戸時代後期の建造物で、県内ではただ一つの屋根付きの橋であり、背面の楼門とのつり合いもよくとれています。(足利市公式HPより引用)
お寺だった瞬間…。
門をくぐり境内の中へ入ると、(境内って言っちゃってる!)
経堂がお出迎えします。
一切経堂(国指定重要文化財)
寺伝では開基、足利義兼公の創建となっているが現存の経堂は1407年に関東管領足利満兼により再建されたものらしいです。
内部に八角の輪蔵があり、一切経二千巻余(黄檗版)を蔵しています。 普段は公開していませんが、大きな行事の時や市の文化財公開日には内部を見ることができます。
大銀杏
大銀杏(天然記念物)
樹齢約650年、周囲約10m。見頃は11月下旬で、
現在は見上げるほどの巨木に成長しています。
立派な門
お寺の境内にこのような立派な木造の門があります。
二階らしき所に手すりのような物が見えます、上にあがれるのでしょうか?
境内参道
境内の参道はこんな感じでとても風情があります。
もう完全に " お寺 " ですね…。
鑁阿寺本堂
本堂(国宝)
本堂は鎌倉時代、建久7年(1197年)に足利義兼が持仏堂として建立しました。
その後、足利義氏が大堂を建立したが、1129年の火災で失い、尊氏(たかうじ)の父・足利貞氏(さだうじ)により正安元年(1299)に再建したものです。
密教寺院における禅宗様仏堂の初期の例として、また関東地方における禅宗様の古例として貴重な文化財です。平成25年(2013年)に国宝指定。
百名城スタンプはこちらの本堂にあります。
階段を登りきった受付の端っこに置いてあります。
足利学校
足利学校:概要
足利学校は、日本で最も古い学校として知られ、その遺跡は大正10年に国の史跡に指定されています。
足利学校は、応仁の乱以後、引き続く戦乱の中、学問の灯を絶やすことなくともし続け、学徒三千といわれるほどに隆盛し、天文18年(1549)にはイエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルにより「日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学」と世界に紹介されました。(足利市公式HPより引用)
本来ならここも見学していくのですが、あいにくの強行軍日程
の為、見学を断念する事に…。
(この時点で午後13:00時、この後金山城へ行きその後家に帰らなければならない。)
ご当地ゆるキャラ
ここ足利市のゆるキャラはどんなかな?と、検索してみると…こんなんでました。
どうやら「たかうじ君」というらしい。
こんな動画があります。↓ Ctrlキーを押しながらクリックすると便利です。
https://www.youtube.com/watch?v=7z-YNbomqPM
ご当地グルメ
急いで金山城へ行くために駐車場を目指していると、
駐車場の近くでお蕎麦屋さんを発見!ここで腹ごしらえをする事にしました。
そばの香りがほのかに香る、上品な感じのお蕎麦でした。
ここで食べました。↓ Ctrlキーを押しながらクリックすると便利です。
https://tabelog.com/tochigi/A0902/A090202/9002213/
スタンプ押印
スタンプ設置場所: 鑁阿寺本堂受付
スタンプの状態: " 良 " かなり綺麗に押すことができました。
足利氏館
見所ポイント: 濠、土塁、本堂、経堂、多宝塔、等。
駐車場:少し離れた所に観光用駐車場アリ。鑁阿寺の敷地内に停める方法もあり。
総評: 館の周囲を取り巻いている水堀と土塁を巡れば、かつて武士の居館の典型であった「方形館」の形状を実感できる。
城域は鑁阿寺の境内で、本堂や経堂、多宝塔なども是非、見て回りたい。
と、手元の資料にあります。(まったくもって、そのとおりです。)
最初訪れた時は、「ここ、お城じゃなくてお寺じゃん!」と、思いましたが濠や土塁、縄張り図を見ているうちに、あっ、お城の原型みたいなものか?と自分なりに解釈する事ができました。
方形の敷地に濠と土塁を設け、守りを固めていたという鎌倉時代の武士の館を彷彿とさせるとても貴重な城跡(お寺)でした。