みやじ の登城備忘録

2018.4月スタートの続日本100名城スタンプラリーをメインに活動をしています。お城の散策と同時に地元B級グルメも堪能します。


お城巡りランキングクリックしてね!

御坂城登城! 幻の山城を求めて~ 2017.11.12 其の二(完)

御坂城

所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町の山奥(山梨県笛吹市御坂町上黒駒)

城地種類:山城

築城年代:不明

築城者:不明

文化財史跡区分:不明

御坂城概要:

天正10年(1582年)織田・徳川連合軍によって武田氏は滅亡します、同年6月に織田信長本能寺の変に倒れると甲斐の国を統治していた織田家の河尻秀隆が一揆勢により打ち取られてしまい甲斐の国は空白地となりました。この武田氏の旧領を巡って相模の北条氏、三河の徳川氏の間で戦が始まります。御坂城には北条氏がその守備につきました、北条・徳川間で和睦が成立すると北条氏は撤兵し、甲斐の国は徳川家康のものとなり、城もそのまま廃城となったと思われます。

御坂城の所在地は長らく不明でしたが、昭和43年(1968年)、御坂城の古地図が発見され、調査の結果遺構も発見されました。(まさに幻の城

北側の横堀

f:id:Gorgon:20180102090758j:plain

雪が降る前にどうしても行っておきたかった城があり、それがここ「御坂城」です。

標高1575m / 680mの高地にあり、実に390年もの間その所在が分からなかったという

とてもレアな山城だからです。

では前回(其の一)に続き御坂城をレポートしていきます。

 

南側にある帯郭?

f:id:Gorgon:20180102091701j:plain

自然の地形ではなく、人工的に平にされた敷地が数十メートル程

東西に延びています。

 

峠の茶屋跡

f:id:Gorgon:20180102092234j:plain

この辺りから城の中央部になっていきます、そうですこの城は両脇が

高くなっており城の中央部が低いという造りになっているのです。

 

横堀

f:id:Gorgon:20180102093349j:plain

横堀も地形に合わせて向きが変わるために途中から斜めに下りだして

竪堀へと変化していくとても面白い構造となっています。

横堀からの ~ 竪堀!みたいな感じです。

 

横堀&切岸

f:id:Gorgon:20180102093850j:plain

写真右側は山の急峻な斜面で左側が切岸らしくなっています。

現在ですらこの感じなので往時はさぞかし " エグイ感じ " (鉢形城で教えてもらった)

だったんだろうと思います。

 

道みたいだった瞬間!

f:id:Gorgon:20180102094941j:plain

長い年月の間に溝が埋まり、現在は「道」のようになっています。

 

カーブする横堀

f:id:Gorgon:20180102095755j:plain

其の二の表紙に使用した写真です、北東から延びる横堀が竪堀へと

変化していく形で土塁が形成されています。

 

竪堀

f:id:Gorgon:20180102100540j:plain

土手の部分から見て分かるとおり、かなりしっかりと造られている感じの

竪堀です。地形をうまく利用しているので真っ直ぐではありませんが。

 

トイレ

f:id:Gorgon:20180102101044j:plain

城跡の中央部分にあるトイレです、やはり自然や遺構を大切にする

という観点からもこのトイレは助かります。(ドアは無く丸見えですが…。)

 

ある事に気付く!

f:id:Gorgon:20180102101442j:plain

トイレで用を済ませふと見ると看板があるではないですか、よく見てみると。

自分が来た往路は看板右の「天下茶屋」、これは定番コースと言われている道で

健脚の方なら1時間30分、普通にゆっくり休みながらだと2時間かかるコースです。

ここである事に気付きます、それは看板にあるように道が一本下に(南側)に下りている事です。そうです、この現在使用されている御坂トンネル脇から登ればもっと早く

来られたのではないかという事です。(やはり下調べは大切です)

 

南側横堀

f:id:Gorgon:20180102102624j:plain

南側の横堀です、なぜかこの城跡は北側の土塁はしっかりとした角度と深さ

があるのに南側は角度も深さもあまりありません。

太陽が良く当たると遺構の劣化が早いのでしょうか?

 

二重土塁

f:id:Gorgon:20180102103123j:plain

城の中央から少し西側に行った所にある北側斜面の二重土塁です。

おそらくはこの御坂城において一番の見所ポイントではないでしょうか!

しかし、こんな山奥にこのような土木量の土塁をみる事ができるとは

全くもって驚きます。

 

さらに西へ

f:id:Gorgon:20180102104143j:plain

先程の二重土塁はまた後でゆっくり見るとして、とりあえず城の全容を

確認する為に西へと移動します。

溝が埋まり道みたいになっている横堀を歩いて進みます。

 

切岸と堀

f:id:Gorgon:20180102104611j:plain

390年も経っているのに左側の土塁はしっかりとその姿かたちを今に残しています。

まるで道のようになっている横堀も写真の奥まで続いているのが分かります。

 

f:id:Gorgon:20180102105100j:plain

どんどん先へ進んだ所で斜面を登り西側の上段部分へと到達。

これで御坂城を北東端から南西端まで散策完了です。(マジで700m位あるかも?)

 

帰りながら

f:id:Gorgon:20180102105627j:plain

先程の二重土塁を再度見学します、それにしても凄い。

標高1575mのこんな山奥にこのような土塁が390年もの間

隠れていたのだから…。

 

感動的だった瞬間!

f:id:Gorgon:20180102110649j:plain

ここで暫くの間、この二重土塁に見入ってしまいました。(凄いっ、そして美しい)

そしてある事に気が付く、それは土塁から生えている木々達の根っこです。

このような形状の土塁が390年もの間、風雨にさらされていたらもっと崩れていてもおかしくはありません。写真からも見てとれるように木々の根っこが土塁に蔓延りしっかりと土塁を支えていたからこそ現在その形状を維持できているのではないでしょうか。

山の木々達よ、「ありがとう」。

 

帰路に就く

f:id:Gorgon:20180102112027j:plain

本来ならここで最短距離で下れる南側(現御坂トンネル)から下るのですが

生憎車が天下茶屋に停めてあるので来た道を戻ります。

(往復で3時間30分)+(見学に1時間30分)=5時間歩きました(膝ガクガクです)

 

最後に富士山を

f:id:Gorgon:20180102112715j:plain

帰路の途中でまた富士山を見ました。

そこで自分はこう思いました、「あれっ? ここから見る富士山が一番絵になるなっ!」

 

ご当地B級グルメ

f:id:Gorgon:20180102113043j:plain

かっぱ飯:

河口湖にまつわる″かっぱ伝説″から生まれた名物「かっぱめし」。

キュウリの浅漬けと長芋(または大和芋)のすりおろしに調味料を混ぜる。これを炊きたてご飯にのせる。刻みのりやごまを添えるのもいい。お店ごとにオリジナリティーあふれる「かっぱめし」が用意されています。

ここで食べました↓  Ctrlキーを押しながらクリックするとジャンプしません。

 http://www.kawaguchiko.or.jp/manpuku/

御坂城

見所ポイント:御坂山&鉄塔から見る富士山、堀切、横堀竪堀二重土塁、馬出、等

駐車場天下茶屋前にある駐車スペース4~5台、天下茶屋駐車場6~7台、路駐20台位

総評:ある城好きの人が言っていた「 山城好きなら一度は見ておけ御坂城 」この言葉を聞いてからというもの、毎日悶々とした日々を過ごしてしました。

いかん、このままでは仕事も手につかないし、夜も眠れない。

それで今回御坂城に来た訳ですが、正直ここまで巨大な山城だとは思っていませんでした。東西に約700mはあろうかという細長い縄張りに張り巡らされた竪堀、横堀の数々。この御坂城の圧倒的な土木量ともいえる土塁の数々を目の当りにした自分は感動を通りこし驚愕してしまいました。

鎌倉古道を中心に東西に長く伸びるこの縄張りは、おそらく元々は峠の関所のような所であったものを武田氏や北条氏が東西に拡張し、巨大な山城へと変貌させたのではないでしょうか?(あくまでも個人的憶測です)

なぜなら城として見た場合、本丸は何処にあるのか?もし城跡の中央付近だとしたら

両脇の高い部分の郭から攻撃されたら守る側が不利なのは一目瞭然だからです。

あと、廃城から390年もの間その所在が不明であったというのも不思議です。

ここは登山コースとしてそこそこの人数のハイカー達が通ります、これだけの土塁が目に入らないとは思えないのですが…。

(ハイカー達は土塁に興味ないから目に入らないのか?)

謎多きこの御坂城で日本一ではないかと思えるポイントが幾つかありました。

標高の高さ1575m.    ② 城跡までのアクセスの悪さ  ③ 気温の低さ

城跡まで行くのは大変ですが苦労して行く価値はあります、週末にでも訪れてみてはいかがでしょうか。(雪が降ったらやめた方がいいです、遭難してにます。) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年 新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

本年もよろしく願いいたします。

 

2017年を振り返って

昨年は仕事が忙しく早朝から深夜まで働き、休日もあまり取れない中でのお城巡りだったので登城できたお城は数える程度しかありませんでした。

なのでもっぱら活動内容としては、週一でのブログ記事の更新とサイト攻城団

(おススメです)の攻城記録の更新がメインとなってしまいました。

ただ年末に行った御坂城、本栖城、信玄築石、はとても良かったので個人的には満足した一年となりました。(逐次公開していく予定で作業しています)

 

2018年の抱負・計画

前年の仕事詰め生活を改め、今年はしっかりと休日をとり、お城巡りに力を入れていこうと思っています。

具体的な計画

では具体的に何をするのか? それは… こちらです↓

 

 

じゃーん! いよいよ始まりますっ! 続100名城スタンプラリーがっ!

f:id:Gorgon:20180103090231j:plain

年末に予約をし、早速手に入れました。

首を長~くして待っておりました。

と、いうわけで2018年の活動はこの " 続100名城スタンプラリー " の攻略がメインとなります。 えっ、「仕事は大丈夫なのか?」って、仕事なんて二の次ですっ!

 

以上をもちまして、去年の反省と今年の抱負とさせていただきます。

本年もブログ 「 ゴルゴンのお城巡りとB級グルメの旅 」 を宜しくお願い致します。

 

                                             2018.1.3.  ゴルゴン

 

 

 

 

 

 

記事が気に入った方はクリックして下さい。
お城巡りランキング